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09月05日-03号

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  1. 日進市議会 2019-09-05
    09月05日-03号


    取得元: 日進市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-16
    令和 1年  9月 定例会(第3回)        令和元年第3回日進市議会定例会本会議[9月5日(木)]1.開議        午前9時30分 議長宣告1.会議に出席した議員         1番 山田久美        2番 舟橋よしえ         3番 白井えり子       4番 大川 博         5番 武田治敏        6番 水野たかはる         7番 ごとうみき       8番 坂林たくみ         9番 山根みちよ       10番 道家富好         11番 青山耕三        12番 小野田利信         13番 渡邊明子        14番 川嶋恵美         15番 古川ひさお       16番 大橋ゆうすけ         17番 宮田康之        18番 福安淳也         19番 萩野 勝        20番 永野雅則1.会議に欠席した議員         なし1.地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者の職氏名  市長          近藤裕貴   副市長         青山雅道  教育長         久保田 力  企画部長        石川達也  企画部調整監      辻  武   総務部長        宇佐美 博  市民生活部長      牧 智彦   市民生活部参事     牧野かおる  健康福祉部長      真野幸治   健康福祉部参事     小塚多佳子  健康福祉部参事     服部ゆかり  こども福祉部長     伊東幸仁  建設経済部長      志水浩二   建設経済部担当部長   伊藤 肇  会計管理者       杉浦淳司   教育部長        市川秋広  監査委員事務局長    杉浦 敏   企画部次長兼企画政策課長                                 水野隆史  総務部次長兼総務課長  牧 茂久   健康福祉部次長地域福祉課長                                 川本賀津三  こども福祉部次長子育て支援課長   建設経済部次長都市計画課長              石川雅之               西尾 茂  建設経済部次長兼下水道課長      教育部次長兼学校教育課長              伊東敏樹               出原真路1.会議に職務のために出席した者の職氏名  議会事務局長      森本幸治   議事課長        石川誠司1.議事日程  日程第1 一般質問(個人質問)      1 ごとうみき      2 大橋ゆうすけ      3 青山耕三      4 川嶋恵美      5 白井えり子      6 山根みちよ1.閉議        午後3時07分 議長宣告     午前9時30分 開議 ○議長(萩野勝) おはようございます。 開議に先立ち報告します。 本日の出席説明員は、お手元に配付したとおりです。 なお、傍聴の方に申し上げます。携帯電話につきましては、マナーモードにするか、電源を切っていただき、傍聴席から発言、拍手もしないよう、よろしくお願いします。 ただいまの出席議員数は20人です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。 この際、議長より報告します。 古川ひさお議員より、お手元に配付したとおり、発言の訂正申出書が提出されましたので、これを許可いたしました。 本日の議事日程は、お手元に配付した日程表のとおりです。 これより本日の日程に入ります。----------------------------------- ○議長(萩野勝) 日程第1、一般質問を行います。 質問者の順番及び質問事項は、お手元に配付したとおりです。 最初に、ごとうみき議員の発言を許します。     〔7番 ごとうみき登壇〕 ◆7番(ごとうみき) おはようございます。 それでは、早速、くるりんばすのことから質問します。 6月議会で、路線の部分修正の前倒しを進めるとの答弁でしたが、進捗状況はいかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) ただいまのごとうみき議員の質問に対する答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 くるりんばす路線の部分修正につきましては、平成29年度から令和2年度までの再編実施計画の認可期間が経過した令和3年度以降に速やかに部分修正による運行が実施できるよう、現在、アンケート調査の精査や課題の抽出を進めております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) よくわかりません。再編以後、私は毎回、この問題を議会で質問してきました。2018年度の答弁では、2020年、令和2年度までに変更することは考えていませんとあります。それを受けて、私は3年も待てないから早く改善してほしいと何度もお伝えしてきました。そして、6月議会の答弁では、令和3年度より前倒しで進めるということではなかったでしょうか。市民の皆さんは、来年度からでも早くしてほしいと願っていますが、いかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 くるりんばす路線の部分修正につきましては、6月議会でも答弁いたしましたとおり、次回の全線再編まで待つことなく、前倒しで進めてまいりたいと考えております。 なお、部分修正の実施までには、修正計画の策定に始まり、公共交通会議での計画承認、愛知県警との協議、県への道路使用許可申請、国土交通省への運行許認可申請など、多数の行程を踏む必要がございます。 さらに、バス停の購入やダイヤ、路線図の変更など、実務上の準備期間も必要となることから、可能な限り修正を急いだ場合においても、部分修正後の運行が始まる時期は令和3年度以降になるものと考えております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) それでは、まだ待たなければいけないということなんでしょうか。修正計画の策定ということを言われましたけど、それはいつごろの予定ですか。今年度は取りかかれるのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 くるりんばす路線の部分修正につきましては、まずは、令和2年度中の部分修正案策定を目指して取り組んでまいりたいと考えております。 なお、今年度、アンケート調査の精査を進めておりますが、修正ルート案の実証を行う段階でふぐあいなどが見つかった場合は、部分修正案の決定時期に変動があるものと考えております。 また、部分修正案の策定以後も、公共交通会議での計画承認、愛知県警との協議、県への道路使用許可申請、国土交通省への運行認可申請など多数の行程を踏む必要がある上、バス停の購入、設置や、路線図のバス停付近の地権者との交渉など、実務上の準備期間も必要となりますので、現時点で明確なスケジュールをお約束できるものではございませんので、御理解いただきますようよろしくお願いいたします。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) くるりんばすは、市民の生活がかかったバスです。先日もバスに乗れないので、暑い中、30分かけて病院に歩いて行っていると、以前あったバス停を早く復活してほしいと電話がかかってきました。 くるりんばすは、住民の福祉の向上に責任を負う私たち自治体だからこそ運行できるバスです。この視点があるからこそ、採算が合わないと撤退した民間バス路線のかわりも担ってきましたし、より便利にという視点で、今までの大幅改編時にはバス車両も路線もバス停もふやしてきました。そのことを多くの市民の皆さんが喜び、利用者もふえてきました。どこからこの視点が変わってきたのでしょうか。ぜひくるりんばすのこの原点を大事にして、今後の早期改善を期待いたします。 市長を始め、部分修正の前倒しを進めると、市民の皆さんに大きく打って出て、4月、選挙も戦われました。そのことにより、市民の皆さんが今、大きな期待をしております。令和3年度まで待つのではなく、一刻も早い部分修正、早期改善を期待しながら、以下、私から改善点を提案しながら、質問させていただきます。 まず、日進駅での同じ路線での乗降車を改善するためにも、全時間、全路線を市役所発着に戻してはいかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 平成29年度の全線再編を行うに当たり実施いたしました市民検討会などにおいて、鉄道駅を乗り継ぎ拠点とするべきとの御意見、御要望が多数ございましたので、現在、赤池線と米野木線の2路線を日進駅を発着としておりますが、市役所発着に変更することにより、循環線とダイヤが重複することになるほか、一部区間でダイヤが大幅に変更となるなど、現在御利用いただいている方への影響も大きいことから、路線全線を再編する際には、慎重に検討を進めていかなくてはならないと考えております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 乗り継ぎ拠点として便利ならいいんですが、今、日進市で一旦おりて、約10分以上待って、また同じバスに乗るということになっています。変だと思いませんか。
    ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 御指摘のとおり、日進駅を越えた先の目的地までお出かけになる方につきましては、運転手の休憩時間を確保するという労務管理上の問題もあり、一旦、日進駅でおりていただいております。 ただし、鉄道との乗りかえで御利用いただいている方につきましては、乗り継ぎ拠点として日進駅で待機時間を設けることにより、くるりんばすから名古屋鉄道へ乗りかえる場合も、名古屋鉄道からくるりんばすへ乗りかえる場合も、乗り継ぎがスムーズにいくケースが増加し、利便性が大幅に向上していることから、鉄道へのアクセスという視点で考えますと、日進駅での待機は妥当であると考えております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) せめて車内で待てるようにできませんか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 日進駅での一時降車につきましては、乗り継ぎの待ち時間の確保とあわせて、運転手の労務管理上、休憩時間を確保していることや、また、運転手がやむを得ず車両を離れる場合もございますので、御利用者には御迷惑をかけていることと思いますが、御理解いただきますようお願いしたいと思います。 なお、昨年度には日進駅のバス停に上屋とベンチを設置しておりますので、待ち時間に御利用いただければ幸いと存じます。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 例えば、安城市のバス乗り継ぎ拠点は、駅を含めて2カ所あると聞いていますが、そこにはバス案内人という方がいらっしゃいます。乗りかえ案内や市民の意見集約などされています。日進でも、主に高齢者の方が多い時間帯に、日進駅にもこのような方を配置し、案内や停車バス内の見守りなどができないものでしょうか。また、福祉会館など公共施設への乗り継ぎ改善はどのように対応されていますか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 福祉会館など公共施設への乗り入れにつきましても、多くの御意見をいただいておりますので、課題の1つと認識しております。 今後、路線の部分修正を進めていく際には、公共施設のアクセスのさらなる向上が図れるよう検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 検討内容を示してください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 岩崎台・香久山福祉会館や市民会館への乗り入れなど、これまで御要望の多かった内容を中心に検討を始めておりますが、市役所での乗り継ぎ時間についても考慮する必要があるため、実現の可否については検討を実証を慎重に積み重ねていく必要があると考えております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 検討を始めていただいているというのは大変うれしいことです。でも、それでも実施までさまざまな困難があるというなら、いっそのこと、くるりんばすの台数をふやしてはどうでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 バスの台数をふやせば、利用者の移動サービスの向上につながるものと考えますが、新たな車両購入や運転手の人件費、メンテナンス費用など、必要経費が拡大されることから、くるりんばすの台数をふやすことは予定しておりません。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 例えば、今の路線を変えなくても、バスが仮に1台ふえれば、岩崎台・香久山・赤池の路線をつくることができるのではないでしょうか。そして、もう一台ふやして、東方面を走らせれば、利用者が減っている米野木、三本木間で往復できる路線に改善していけるのではないでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 繰り返しとなりますが、新たな車両の購入費用や運転手の人件費、車両のメンテナンス費用など、必要経費の拡大につながりますので、くるりんばすの台数をふやすことは予定しておりません。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ここはぜひ市としての頑張りどころだと思います。路線の変更はいろいろ配慮することがあり、困難だというのではあれば、バスの台数をふやして解決する方法も選択肢に入れてください。 例えば、日進市と同じ国からの補助金を受けてバスを運行している飛騨市ですが、2015年に公共交通網を再編しました。再編後、各地からの要望や市民と市長の意見交換会などで出された意見をもとに、経由地の見直し、運行本数の増便、一日乗車券新設などの改正を行い、何と1年後の2016年から、新たなダイヤでバス運行を行っています。 また、岐阜県可児市の公共交通網形成計画は8年間の計画期間ですが、この計画の中に、計画期間であっても、見直しは適切な時期に実施すると明記されています。 先日、私も国土交通省の愛知支局に行ってきましたが、路線の変更は一般的に、公共交通会議で合意をとれればできるとのことでした。国土省は、1カ月前に申請をもらい、支障がなければ認可を出すと。また、国からの補助金については、変更したからもらえないというのではなく、あくまで見直しの中身で判断するとのことでした。 ぜひ市長を始め、皆さん、くるりんばす倍増を掲げた皆さんを含め、それこそ一日でも早い前倒しでやっていきましょう。この決意のほど、いかがなのでしょうか。 次に、料金の100円への値下げ、運転免許返納者への無料パスの拡大、名鉄中央線の乗り継ぎ割引など、負担軽減策は行えないでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 くるりんばすの運賃は、受益者負担の原則のもと、将来にわたって路線を維持していくことも考慮して料金を決定しておりますので、値下げは予定をしておりません。 次に、免許返納者に対する特典につきましては、現在、市内在住の70歳以上の免許返納者を対象に、くるりんばすの3カ月無料パスカードを交付する事業を実施しております。 近年、高齢化の進行により、高齢者の交通事故が多くなってきており、少しでも高齢者の交通事故を減らすため、高齢者の自主的な運転免許証の返納を推進しているところであり、また、一方で、高齢者の安全に運転できる環境づくりについても重要であると考えております。この事業につきましては、現在、特典の拡充も含めて、他市町の事例なども参考に調査・研究を進めております。 最後に、名鉄バス中央線への乗り継ぎ割引につきましては、ICカードのシステム改修等に多額の費用が発生するなど、費用対効果の観点から、現時点では実施することは考えておりません。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 特典の拡充とは、具体的にどのようでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 近隣市町の事例などを参考に、無料期間の拡大や特典に回数券を加えるといった方法について検討を進めております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) それに加えて、私はぜひ名鉄バスへの乗り継ぎ割引をやっていただきたいと思うんです。これは名鉄バスにとっても、利用者増のメリットになると考えます。協議をしてみてはいかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 繰り返しとなりますが、費用対効果の観点から、現時点で実施することは考えておりません。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 費用対効果ということを言われましたけど、私は初めに、くるりんばすの市としての役割をもう一度考えてほしいということをお伝えしました。費用対効果ではなく、どう住民のためのサービスを充実できるのか、この視点でバスの再編を考えていっていただきたいと思います。 来年度の予算編成にはどのように反映されますか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 現在、来年度の予算編成に向け、検討、調整を行っている段階でありますので、現時点でお示しすることはできないものと考えております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) それでは、市長に伺います。ぜひ利用者増につながるよう、バスの予算をふやしていただきたいと思いますが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市長。 ◎近藤市長 御質問ありがとうございます。 来年度の予算をふやしてほしいということでございます。部長が答弁させていただきましたとおり、今、この段階ではどこの予算をふやすとか減らすとかということを私ども、申し上げる立場にございません。 当然、きょう、さまざま御指摘をいただきましたごとう議員の御要望というのは、私も心が痛いほどわかっています。私ども、部長答弁ではなかなか前向きなお答えというのができていないというのは私も感じるところでありますけれども、決してその思いというか、こうなってほしい、こういう市民にこういう思い、こういう不便を解消してほしいというところは、非常に私も感じているところであります。 そのためにいかにして、この我がまち、今、不交付団体というところで、さまざま財政面でも苦労をしておりますが、これから税収面でも増収を図っていくようなことを行っていき、いろんな市民ニーズにお応えができるように努力をしたいと思っております。 来年度予算についてのことは明確にお答えすることはできずに恐縮ですが、今後とも市役所一丸となって努力してまいります。よろしくお願いいたします。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ありがとうございます。 ぜひ市長みずからくるりんばすの倍増を掲げられましたので、ふやしていかれること、利用者の皆さんが喜ばれるバス事業に改善されていくことを御期待申し上げます。 その中で、来年度に向けて、地域住民の方々の意見を聞く会を行ってはどうでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 各地域にお住まいの方の御意見につきましては、路線全体を見直す全線再編を進める段階で、お伺いしていきたいと考えております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) というと、その時期はいつぐらいになりますか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 現在のくるりんばす路線につきましては、令和3年度以降に部分修正を行う予定ですので、全線再編につきましては、部分修正の実施以降の適切な時期に、地域の皆様の御意見を丁寧に伺いながら進めてまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 私は、市民の意見を聞く会は令和3年度以降というのではなく、部分修正への意見も含めて、それこそ前倒しをし、今年度中に聞く会を開いていただきたいと提案いたします。いいバス、魅力あるバスは、住民の皆さんの意見にどれだけ寄り添えたか、こういう視点でこそ、つくり上げていけるのではないでしょうか。そして、先ほど財政面のことも言われましたけど、日進市として今何を大事にし、何にお金を使っていくのか、そのことをもう一度、市長を始め、皆さんと一緒に考え直したいと思います。 その思いを込めまして、以下、スマートインターの中止と道の駅の中止を求めて質問を続けます。 住民の合意なきスマートインター計画の中止を私は求めます。ここに多額のお金を使う予算があるなら、今言われたように、くるりんばすの充実こそ、市民の皆さんが今一番望んでいるものではないでしょうか。 国土交通省のホームページには、このスマートインターのことで、地域住民に対する責任説明が明記されています。この要件はクリアしたとの認識でしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 平成28年度より開催しております地域まちづくり調整会議、平成31年度に条例に基づき実施しました説明会、パブリックコメント、その後個別に実施しております用地者及び地元住民に対しての説明等、さまざまな機会において、複数回実施しております。 今後も必要に応じて個別説明会等を開催することにより、説明責任を果たす取り組みを行ってまいります。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 説明をされているということはわかりました。 それでは、住民の方々の合意はとれましたか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 何をもって合意とするか、100%の賛成なのか、どこまでの範囲の市民の合意なのか、さまざま議論はあろうかと思います。公共事業が周辺地域の全ての皆様に必ずしも歓迎していただけるということは、現実的にはなかなか難しいものと思います。 議員も含め、誰もが使っている幹線道路や高速道路、ごみ処理施設、公園、公共施設ですら、お近くの市民の皆様にはそれなりの御負担と我慢をいただいているものと思います。それでも、そうした御理解、御協力、また、その痛みの上に、地域社会の都市基盤や市民生活が成り立っているのではないでしょうか。 御承知のことでしょうが、周辺住民合意という法的な手続はありません。しかしながら、市としては、説明責任を果たすつもりでございますし、説明を求められれば、理解を得られるように丁寧に説明してまいります。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 大きな事業は痛みを伴うものと、それはわかりますし、だからこそ、丁寧に納得を積み上げながら進めていくべきではないでしょうか。私は先ほどの御答弁で、住民の合意は必要ないという考えで進めていくのは余りにも乱暴だと思います。 先日、スマートインター建設予定地の方々を訪問してきました。会えた方で、賛成という方はいらっしゃいませんでした。新しい住宅も建っていて、引っ越しをしてきて1年なのに、立ち退きと言われて困っているという方や、家の横に高い壁ができ、道路ができるのは困る、環境を壊さないでほしいと切望される方、スマートインターよりこの地域の下水道を通してほしいなど、皆さんの意見、本当に困っている現状をお聞きしました。 また、県道の歩道の整備を20年以上言い続けてきて、今回も期待したが、計画を見てみると、歩道整備はほんの一部分。スマートインターをつくるお金があるなら、歩道を整備してほしいと。 この地域から東小学校に通うのには、県道を通ることになります。しかし、歩道もなく、交通量の多い朝は危険で、海老名池より西側地域にある分団の集合場所まで毎日車で送迎しているとのことでした。また、東中学校に通う方は自転車通学ですが、県道を走れず、草が生い茂っている東名高速の側道を使うとのことです。それでも、この県道は、高校生が自転車で通学したり、五反田交差点付近は、子どもも横断する生活道路でもあります。 スマートインターの計画を進める理由の1つとして、地元の要望、歩道の実現なども挙げられていましたが、今の計画では要望に沿わないばかりか、歩道未整備区間にはスマートインターができることによる交通量の増加も心配され、より危険にさらされ、地域の方はより不便になってしまうのではないでしょうか。なぜ一番近い方がこんなにも困っているのに、公共事業ということで進めていくんですか。住民に寄り添い、意見を聞き、住みよい日進市にしていくのが行政の仕事ではないでしょうか。 市には基本計画ができ、どのような意見が寄せられていますか。また、地域の意見をどう計画に反映されますか。今からでも計画の変更は可能でしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 いただいている地域からの御意見という御質問でございますが、周辺地域の住民の方への個別の説明会等におきまして、地区内への通過交通車両が増加するのではないか、環境が悪化するのではないかという御心配をいただきました。 この御心配につきましては、シミュレーション、分析結果等を御説明し、むしろ交通量は減ることを御説明しております。 さまざまな御意見をどう反映するかという御質問でございますが、反映できることにつきましては、今後の詳細設計等において検討してまいります。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 交通量が減るというのは、具体的に、何台、何%ぐらい減る試算ですか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 米野木莇生線の渋滞緩和及び周辺道路整備により、地区内通過交通が減少すると見込んでおります。例えば、愛知国際病院前の市道南山黒笹線については、約6割程度に減少するものと見込んでおります。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) それは仮に企業団地ができたときの交通量も含まれていますか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 企業団地から発生する交通量につきましては、まだ立地する企業がわからない中でございますので、現時点ではどの程度の交通量が増加するかはわかりませんので、反映はしておりません。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) というと、病院の前のあの道がどうなるのかという試算はなく、ただ交通量が減るという試算をされている。 だったら、もし仮に病院の前の道の交通量が6割に減るのであれば、3.5メートルも道を広げる必要はないのではないでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 愛知国際病院前の市道南山黒笹線については、沿道の福祉施設の方々から歩道を含めた道幅が狭く危険である、道幅を広げてほしいという声を受けまして、安全性に配慮し、バリアフリーや交通安全性にも十分に配慮した道路計画としたため、必要な幅を確保するものでございます。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) しかし、今、沿道の方々は、スマートインターをつくって病院の前の道を広げるよりも、今の環境を守ってほしい、スマートインターのために土地を削らないでほしいとの声が多数です。 今後の検討についてこういうふうな住民の方の意見も考慮し、市道やランプウエーの変更もあるのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 市道、ランプについては、現在計画しております線形で実施してまいります。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) そうすると、今、私が紹介しました困っている人の声が全然反映されない計画を進めていくということになります。私は地域住民の皆さんの合意がとれないスマートインター計画には反対です。住民のためではなく、誰のための事業なのでしょうか。 8月には地区協議会が開催とのことです。メンバー、議題の内容を示してください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 メンバーは、国土交通省、愛知県、愛知県警、中日本高速道路株式会社、みよし市、東郷町、日進市商工会、にっしん観光まちづくり協会及び日進市です。 議題は、「地区協議会の規約について」と、「東名高速道路(仮称)東郷スマートインターチェンジ実施計画書(案)について」でございます。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 規約には何が書かれていますか。また、地元の住民や地権者の方の参加はされないのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 規約には、名称、目的、所掌事項、構成、会長等、会議、幹事会、事務局、その他について書かれております。 先ほども申し上げましたように、この組織は、国、県、市など関係行政機関がスマートインターの設置に向けて、必要な検討や調整をするための会議体であり、地元住民や地権者などは構成員にはなっておりません。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 全国のスマートインターの地区協議会の資料を見ますと、例えば、地域の代表の方がオブザーバーで参加していたり、地元の区長さんが構成員として入っている自治体もあります。今からでもぜひ検討し直してください。 また、私たちの税金を多額に使う事業です。基幹整備室を立ち上げて、職員を異動してまでの事業です。今までの人件費も含む事業費はどのくらいになりましたか。また、今後の必要経費をどのように見積もられていますか。それらは全額、日進市の負担になるのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 平成28年から30年までの委託費6,000万円を含む事業費は約1億2,000万円です。今後、スマートインター整備等に係る事業費につきましては、本市分として、これは人件費、用地費は含まれておりませんが、約5億円から7億円程度と考えております。 なお、国庫補助金を充当することにより、負担の軽減を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 用地費を現時点でどのように見込んでいますか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 こちらは非公開の情報になりますので、お答えができません。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) それでは、どれだけの広さの用地が必要でしょうか。借地もあるのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 詳細な設計を行っている段階ですので、必要面積についてはお答えができません。 借地についてはないものと考えております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 用地費算出もしているけど、示せない。測量を行い、3.5メートル道を広げるので、あなたの土地はひっかかりますといいながら、今の段階で全体的に必要な広さも答えない。なぜなんでしょうか。 誰のためのスマートインターですか。企業団地の開発のためですか。
    ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 誰のためのスマートインターかという御質問でございます。大変大切なことかと思います。 御承知のとおり、東名高速道路は日進市を通過しています。しかし、通過しているだけで、市民は名古屋市やみよし市まで行かないと、高速道路に乗ることができないわけです。したがって、インターができればその恩恵を受けるのは、当然利用者です。その利用者には、個人、また、企業もございます。 確かに、企業団地に優良企業を誘致するためには、このスマートインターがあることは1つの大きなセールスポイントであることには間違いありません。結果として、より優良な企業に日進にお越しいただき、法人税を多く納めていただければ、その税は議員が求められるような福祉サービスや教育施設、公共交通、より安全な道路など、公共事業に充てることができるわけでございまして、それは、結局、市民の皆様のために役立てることになります。 したがいまして、誰のためのためかと言われれば、当然ですが、全て市民の皆様のためでございます。 議員の言われる、このスマートインターが市民のためではなく、企業団地のためではないかという御指摘については当たらないと考えております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) それでは、市民の皆さんが不必要だと言えば、この計画は中止できますか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 日進市ではスマートインターをつくるに当たってさまざまな手続を行い、平成29年には国から準備段階調査箇所として選定され、先日は事業化の前段階である地区協議会の開催を求められ、開催いたしました。 この経過においては、日進市は各関係機関との協議、調整をし、また、市民の代表である日進市議会においても予算等、議決承認をいただきつつ、所定の手続を踏み、また、会議等において御意見を伺いながら、事業を進捗してまいりました。 市民の皆様が不必要であればと言えば中止できるかということですが、今お話ししたとおり、さまざまな手続を経ております。市が計画を中止することはありません。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 全くおかしな計画です。今、答弁の中にもさまざまな矛盾点が出てきています。私は改めて、住民の合意なきスマートインター計画の中止を求めます。 続きまして、企業団地についてです。 愛知県企業庁は県内にある土地の中で、どうして日進市で整備を進めるのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 日進東部地区における企業団地整備事業の計画についてお答えします。 愛知県企業庁は本市のみならず、県内の他地域でも企業団地の整備計画を進めております。その中でも東部地区は本市の第5次総合計画、都市マスタープランに工業ゾーンとして位置づけられていること、また、市道黒笹三本木線の供用開始のめどが立っていること、本市としても企業庁による事業化に向けて取り組んでいること、そして、何より、既に愛知県が約6ヘクタールの土地を取得していることであると考えております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) よくわからないんですけど、企業庁が開発したいから日進が協力するというのではなく、日進市が主体となって進めていく事業なんでしょうか。事業化の目標年度はいつぐらいですか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 事業の主体ということですが、先ほど申し上げましたとおり、この東部地区は、本市の第5次総合計画、都市マスタープランに工業ゾーンに位置づけられております。それらの行政計画の実現のために、愛知県企業庁に開発計画の事業主体となっていただけるよう協議を進めているものであります。 なお、事業としての決定時期についてでございますが、愛知県の産業立地調整部会による開発決定を経ることで、企業庁による事業化が決定いたします。時期の詳細については未定でありますが、早急な事業化を目指してまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 日進市が主体なのか、企業庁が主体なのか、よくわからないんです。 それでは、地主は誰に土地を売るのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 愛知県企業庁です。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) それでは、愛知県企業庁だということですけど、企業庁のホームページを見ると、県内の開発決定地域、分譲地が12あります。また、豊田市内にも、2020年度に分譲予定地があるとのことです。また、開発構想地区として、みよし市、豊明市東部など、7地区が上がっています。 先立って近隣にこのように工業団地ができることで、日進にも必要なのでしょうか。具体的な需要見込みなどあれば、示してください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 近隣市町にできるが、日進にも必要なのかという御質問ですが、近隣市町にできてもできなくても関係なく、日進市としては税収確保のために、何としても実現したいと考えております。 何度も議会で御答弁しておりますように、2,000社のアンケートにおいて、多くの企業がこの団地に関心を持っていただいており、また、既に大手企業からも引き合いをいただいております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) それでは、なぜこの地域での開発なのでしょうか。東部地区以外に日進市内に企業庁の土地は何ヘクタールありますか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 公簿面積ですが、約10ヘクタールでございます。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) それだけの土地があるのに、なぜこの高低差の激しい東部地区での開発を進めようとするんでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 議員御指摘のとおり、本市には東部地区以外にも、米野木北山グラウンドを含む中部地区にも愛知県が所有する山林がございます。 東部地区及び中部地区につきましては、先ほど申し上げた総合計画及び現行の都市マスタープランにおいて、いずれも工業ゾーンに位置づけられております。 しかし、中部地区はアクセス道路が未整備であることから、市道黒笹三本木線の整備により接道要件が整いつつある東部地区を優先的に企業団地として開発するものでございます。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) しかし、この高低差の激しい地域での開発は、多額の費用も必要です。採算はとれるのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 本市が企業庁との協議に際して実施した採算性の検討では、収支がプラスになる見込みが立っております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) それでは、下水道は誰が整備するのですか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 上水道については愛知中部水道企業団が整備しますが、その費用負担については現時点では不明です。 一方、東部地区に公共下水道を整備する計画は現時点ではございませんので、分譲地を購入した企業が建築工事の際に個別の浄化槽を設置して、排水することになろうかと思います。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 売れ残った場合は誰が責任をとるのですか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 企業庁が用地を取得して分譲することになりますので、売れ残った分譲地は愛知県の名義の土地になるかと思います。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 今までの話を聞いていますと、まだ上水道の費用負担が未定だとか、土地が本当に売れるのかとか、いろんな不安要素があります。それで、市が言われるように、支出だけはするけど、本当に税収が確保できるのかという見通しが私には明らかではありません。 また、企業庁が開発をする6要件の1つに、市町村の積極的な協力という項目がありますけど、この協力はどこまでのことを求められているのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 具体的なことは今後のことでもございますが、基本的には、企業団地整備事業の成功に向けて、特に用地の取得や企業の誘致といった面で、企業庁の職員とともに一緒に汗をかくというような協力が求められていると考えております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 私はこの協力の中には、日進市が今までやってきたように、調査もし、企業訪問をしてここに来てくださいというお膳立てもし、そして、道をつくったりいろんな整備をして、多額の税金がかかると思います。そして、できてからも本当に売れるのかと心配しながら、また、企業の固定資産税の優遇措置やさまざまな優遇税制も含めて考えていかなければならないことになると思います。 そういうことを全てトータルで含めまして、本当に採算がとれるのか、これが今の時代において、税金の無駄遣いにならないのかということが心配です。そのことをぜひ一度、検討の材料に挙げていただきたいと思います。 そして、そんな中で、道の駅に何十億円と税金を投入する事業も進めています。今、本当にこれが必要なのでしょうか。道の駅の現在の進捗状況はどのようですか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 現在の進捗状況についてでございますが、今年度は、周辺道路等の詳細設計業務及び用地関連業務を進めているところでございます。 下水道事業につきましては、本郷町地内の整備に向けて、今年度は基本計画設計業務を進めており、令和5年度には供用開始の予定であります。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 下水道の供用開始の方が先なのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 下水道が供用されないと道の駅の汚水処理ができませんので、下水道の供用開始が先になると考えております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 道の駅の用地は借りるのか買うのか決まりましたか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 これまでの議会でもお答えさせていただいておりますとおり、公共事業の用地でございますので、原則的には土地は購入させていただく方向で進めてまいりますが、用地者の皆様のお考えをお聞きし、さまざまな調整はしてまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) まだ買うということは言えないということなのでしょうか。 用地取得の予算は、来年度、計上されるのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 その予定でございます。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 幾らぐらいの予定ですか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 現時点では鑑定評価の結果が出ておりませんし、また、今後においても、地元住民にとっては土地の買い取り価格というものは大変センシティブな点でございますので、価格をお示しすることは難しいと考えております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) そういう中で、本当に採算をとれるのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 道の駅の採算については、昨年12月に公表させていただいた基本設計に合わせて行った収支分析において、黒字化が可能と試算も出ております。 道の駅には収益部門と公益部門が混在する施設であります。通常の維持管理費も含めて、黒字化は可能であると考えておりまして、指定管理料ゼロ円を目指して事業を進めております。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 建築費等は採算の計算に入っていますか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 建設コストは含まれておりません。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 建設コストも含まれていない、土地代ももちろん含まれていないということだと思います。 また、現在までの人件費を含む事業費、今後の経費はどのように見込まれていますか。県と市の負担割合はどのようでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 昨年度までの人件費を含む事業費としましては、約7,000万円であります。 また、今後かかる整備費用につきましては、基本設計作成時に公表させていただきましたとおり、用地費を除く概算事業費として、道の駅整備費が約14億円、周辺道路等の整備費が約2億円となっております。 市と県の負担割合については、今後、具体的な調整を行ってまいりますので現時点でお示しすることはできませんが、道の駅全体の面積割合としては、道路休憩施設の駐車場と屋外トイレ部分として、およそ3分の1が愛知県の施設となる予定でございます。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) それでは、県との協定は結ばれたのでしょうか。来年度、愛知県は予算に計上の予定ですか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 現在、締結に向けて、最終的な調整を行っているところでございます。愛知県の予算については把握しておりません。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) しかし、用地を買えないのであれば、県との一体型も難しいでしょう。困難な中、強行するより、見直しが必要ではありませんか。まだ愛知県も予算についてはということですので、いま一度、見直しの検討を進めてください。 道の駅の整備を進めるこのような財源があるのなら、まず生活道路の整備をとの意見が聞かれます。優先すべきは、市民の意見を聞き、要望に沿った道路整備ではないでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 道の駅は本市が未来に向けて持続的に発展するための投資であります。子育て支援、防災・減災、農業振興といった地域課題に対応していくための機能をあわせ持つ、さらには、対外的なシティセールスの場となり、地域経済の活性化につながっていく、非常に重要な事業であると考えております。 一方で、生活道路の整備につきましても、重要な施策の1つでありますので、これまでも市民の皆様の要望をお聞きしながら、適宜対応してきたところであり、今後も緊急性や必要性に応じて、引き続き適切に対応してまいります。 ○議長(萩野勝) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) だったら、県と一緒になって、先ほど言いましたけど、スマートインター関連の歩道整備を一部にするのではなく、県道に歩道の整備を緊急的に必ず実施してほしいと思います。 私は全ての公共事業を否定しているわけではありません。市民のための公共事業とは何なのか、何を大事に税金を使っていくのか、このことをもう一度、よく考えていただきたいということを申し添えまして、質問といたします。 終わります。 ○議長(萩野勝) これにてごとうみき議員の質問を終わります。 次に、大橋ゆうすけ議員の発言を許します。     〔16番 大橋ゆうすけ登壇〕 ◆16番(大橋ゆうすけ) おはようございます。議長の許可と同時に貴重なお時間をいただきましたので、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 1項目めとして、ペット防災について御質問をさせていただきます。 平成31年3月定例会においてマイクロチップの情報読み取り機について、所有している読み取り機については、災害時にも活用できるよう体制の整備に努める、日進市開業獣医師会の会員における読み取り機の所有状況について把握に努める、また、マイクロチップ装着費用の補助について先進事例を研究するということがございましたので、これまでの調査・研究の内容、そして現状について伺いたいと思いますので、お願いをいたします。 ○議長(萩野勝) ただいまの大橋ゆうすけ議員の質問に対する答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 初めに、災害時の動物救援活動につきましては、市所有の読み取り機を活用するほか、避難所で飼い主が不明なペットの個体識別を日進市開業獣医師会に要請できるように協定を結んでおり、ペットのマイクロチップ読み取りに係る体制整備に努めているところでございます。 次に、日進市開業獣医師会の会員における読み取り機の所有状況でございますが、14院中13院の所有を確認しております。 次に、マイクロチップ装着費用の補助につきましては、調査をいたしましたところ、既に実施している市町村は全国で7団体が確認できております。 なお、県内では、名古屋市は犬と猫、岡崎市は猫を対象に補助を実施しており、平成30年度の補助実績は、名古屋市が犬の登録数約10万頭に対し90頭、猫は323匹、岡崎市は猫533匹に補助をしていると聞いております。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 今の御答弁で、ペットのマイクロチップ読み取りに係る体制整備に努めているということで御答弁をいただきました。3月定例会での答弁では、ペットのマイクロチップ情報を読み取った場合に、ペット管理・所有者の情報を共有する、これができるように努めていくということもございました。まさにこの2つは同時に考えていくという必要があると思います。 マイクロチップのこの情報読み取り機については今の御答弁で、市役所所有の1台、そして開業獣医師会会員の皆様が所有されているものが13台、計14台、今、市の中にあることになります。数だけで考えれば、これは災害時の拠点避難所に1台は設置をしていくことが可能な台数となっているわけですが、この管理者情報の共有ということについては、今後どのような方法を検討されているのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 本市では、身元のわからないペットの管理者情報を確認するためにAIPO(動物ID普及促進会議)のデータベース検索用IDを取得いたしました。 これにより、市開業獣医師会会員が避難所等において保護されたペットのマイクロチップ個体識別情報を読み取った場合は、獣医師会会員から情報を受けた市がインターネットで連絡先等管理者の所有情報を取得し、飼い主へ直接保護の連絡を行うことが可能となり、市と市開業獣医師会との間で管理者情報の共有が図られるものと考えております。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 今の御答弁、受けとめさせていただくと、日進市が情報の収集を行って、飼い主への対応を全て行うという答弁だったかなというふうに思います。 ですが、これ、より効率的に対応していくためにも、14台ありますので、現在取得されているIDというのを獣医師会会員の方とも共有しながら、それぞれでも御対応いただくということがより効率的かなというふうにも考えますが、この点に関してはいかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 現在取得しているIDは、個人情報保護の観点から厳重に管理した上で、身元のわからない動物の飼い主の確認以外の目的に利用しない条件で、AIPOから本市が個別に発行を受けたものでございます。 また、災害時の動物救護活動に関する協定において市開業獣医師会会員に要請できる行為は、飼い主の不明な動物の個体識別補助にとどまることから、市獣医師会会員に過度な負担をかけないためにも、IDの共有はせずに、飼い主への連絡、返還に関する事務は、市で集約すべきであると考えております。
    ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 市内全体で役割分担をできればよかったかなというふうに考えて、ちょっと御質問したんですが、飼い主への連絡、返還に関する事務は市が集約すべきであるというお答えでしたので、今後、対応できるような内部の体制づくりというのにも努めていただければというふうに思います。 では、マイクロチップ装着費用の補助について改めてお伺いしますが、これまでの、先ほど御答弁いただいた調査結果等を踏まえて、日進市としては、今後どのような方針を持って取り組まれていくのか、お伺いをいたします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 今回の調査結果を踏まえますと、3月定例会でも答弁させていただきましたとおり、全国的にも取り組み事例が少ないこともあり、現時点では実施は未定ですが、引き続き先進事例の補助内容を研究してまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) ペットへのマイクロチップの装着については、国会超党派による犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟と自民党どうぶつ愛護議員連盟のこの2つが中心となって、動物愛護法の改正の1つの項目として、検討作業が進められてまいりました。そして、令和元年6月12日に改正動物愛護法が参議院本会議で全会一致により可決、成立をして、6月19日には公布になっております。 この改正動物愛護法には、動物虐待に対する厳罰化や、マイクロチップ装着、そして登録の義務化が含まれております。この背景には、飼い主を明確にすることで、犬猫の遺棄や虐待の防止につなげると、こういう目的も含まれているわけであります。 この改正動物愛護法は3年以内に施行されるということも明確になっておりますので、今のこの改正趣旨を踏まえて早い段階で準備をするためにも、マイクロチップ装着費用の補助ということを実施すると同時に、周知をしていくことが必要だと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 議員がおっしゃるとおり、改正動物愛護法は公布から3年以内に施行されるもので、今後は施行日の情報を注視し、県内の取り組み状況も把握しながら、引き続き研究してまいりたいと考えております。また、マイクロチップ装着費用の補助を実施する場合には、事業の周知もあわせて行ってまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 先ほど動物愛護の観点から、この遺棄や虐待ということで申し上げましたけれども、犬猫のペットが家族同然に考えられる現在において、人と動物、また、ペットを飼っている方とそうでない方が同じ地域でともに生きていく上においては、さまざまなトラブルが発生することも考えられるわけであります。 そうした際に、きっちりと責任の所在を明確にしていくということも必要であるというふうに考えますので、こうした動物愛護、そして地域住民との間で共生していくという、こういう状況を踏まえて、普及啓発をしていただきたいなというふうに思います。 その際に、ぜひマイクロチップの装着費用の補助を同時に周知していただけるといいかなというふうに思いますので、これは改めて要望して、次の質問に移ります。 2項目め、これはaとして書いてありますが、経済的に困っている子どもに対する支援について伺います。 前定例会におきまして、「対象家庭に応じた計画的自立を図るための指導、助言を行う相談体制の充実、学習支援など小学生高学年から中高生への支援体制の充実、就労につながる資格取得のための支援の充実、子ども食堂など地域活動の支援などが考えられますが、ニーズが高く、その効果が期待できるものから順に進めていく必要がある」というふうで御答弁をいただいておりましたので、現状について改めてお伺いをしたいと思います。 ○議長(萩野勝) 答弁者、こども福祉部長。 ◎伊東こども福祉部長 昨年度、ひとり親家庭に対して行いましたアンケートの結果、学習支援事業の実施を望む意見が多く出され、国の施策や他の自治体の動向からも高い効果が期待できることから、まずは学習支援事業の早期実施に向け、検討を進めているところでございます。 相談体制の充実につきましては、国が進める総合的な相談体制である子ども家庭総合支援拠点の設置を目指し、専門資格を有する児童家庭相談員の増員等、検討を進めているところでございます。 また、資格取得のための支援及び地域活動の支援などの事業につきましては、現在作成しております第2期子ども・子育て支援事業計画に位置づけ、計画的に実施していくために他自治体等の事例等を調査・研究し、その実施方法や時期等について検討しているところでございます。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 今の御答弁で大きく3つの検討事項が含まれておりましたけれども、2つ目にありました相談体制の充実の中で示された、国が進める総合的な相談体制である子ども家庭総合支援拠点の設置を目指すという、この点につきましては、本年度、福祉厚生委員会としても執行部の方と一緒に視察をする予定がございますので、情報共有ができた後に、改めてお伺いができればいいかなというふうに思います。 再質問としては初めに、先ほど御答弁にありました国の施策や他の自治体の動向からも高い効果が期待できるという結果が示されているということがあるわけですが、「国の施策や他の自治体の動向」というのは一体どういうことなのか、また、「高い効果」とは何なのか、日進市で考えた場合のその効果の予測というのも含めて、具体的に内容をお示しいただければと思います。 ○議長(萩野勝) 答弁者、こども福祉部長。 ◎伊東こども福祉部長 最近の国の貧困家庭、ひとり親家庭への対策として特に強化されているものが、負の連鎖をとめることを目的とした、子どもの学習支援の助成制度でございます。 具体的には、事業を開始するための準備費の創設、運営費に対する補助基準額の引き上げなどであります。 県内におきましては、平成29年度以降、学習支援事業を新たに始める自治体が増加しており、今後も増加することが予想されます。 本市におきましては、日進駅前や香久山地区などに多くの進学塾が存在する状況を見ますと、本市の学習塾ニーズは高く、子どもの学習支援は、格差是正の観点からも効果が期待できると考えております。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) では、本市で考えられている貧困家庭、そしてひとり親家庭の対象となる人数と支援の対象として考えられている人数をお伺いいたします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、こども福祉部長。 ◎伊東こども福祉部長 事業の対象となる児童数につきましては、児童扶養手当受給世帯及び就学援助を受けている非課税世帯の児童数で、本年6月時点で約400人であります。 その中で、まずは中学生を対象とした学習支援からと考えておりますので、その対象者は約160人で、その25%程度と想定しております。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 格差是正の観点からも、効果が期待できるということでございますけれども、先ほどお答えいただいた貧困家庭、ひとり親家庭の対象者とそうでない子ども、ここを比較した場合、日進市での格差という部分について、どの程度格差があるのかというふうに認識をされているのか、また、学習に関する習得度やテストの平均点等、日進が基準とされているものがもしあれば、お示しをいただければと思います。 ○議長(萩野勝) 答弁者、こども福祉部長。 ◎伊東こども福祉部長 具体的に本市の状況は把握しておりませんが、国の調査では、ひとり親家庭の平均所得は、児童のいる家庭の平均所得の約50%という結果となっており、本市も同程度であると考えております。 このことから、学習支援における格差とは、学習の習得度やテスト、平均点の差ではなく、経済的な事由により、子どもが学習塾に行きたくても行けないという福祉の観点であります。 学習の習得度の向上やテスト平均点のアップにつきましては、二次的な成果としてあらわれてくれればと期待しております。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 経済的に困っている子どもに対する支援の中で、子どもの学習支援の助成制度として、事業を開始するための準備費の創設、運営費に対する補助基準額の引き上げなどであるということでございましたけれども、現在本市で検討されている今後の取り組みというのは、どういう内容なのかをお伺いしたいと思います。 ○議長(萩野勝) 答弁者、こども福祉部長。 ◎伊東こども福祉部長 現在検討しております学習支援につきましては、改修等を要しない既存施設を利用した教室型での実施を考えており、学習塾への委託費や事務費など、その運営費に対する助成制度のみを活用する予定でございます。 国補助基準額は約1,000万円で、その4分の3の約750万円が補助金額となります。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 今の補助なんですけれども、この補助が受けられるというのは、事業立ち上げのときだけでしょうか。もしくは、何年かわかりませんけれども、一定の期間は毎年750万円の補助が受けられるというものなのか。また、国及び地方公共団体による子どもの居場所づくりを支援する施策ということで、内閣府、文部科学省、厚生労働省でのさまざまな取り組みがありますが、今回のこの補助というのは、いずれかの施策を活用していくことになるんでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、こども福祉部長。 ◎伊東こども福祉部長 運営費の補助につきましては、1市町村750万円の基準額で、毎年助成される制度となっております。 子どもの居場所づくりにつきましては、厚生労働省が所管します母子家庭等対策総合支援事業における子どもの生活・学習支援事業のことで、補助基準額や補助率から、本事業の活用を予定しております。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 事業立ち上げだけでの補助でないということで少し安心をいたしました。 先ほど答弁の中で、まずは中学生を対象とした学習支援から考えているという市の方針はお伺いをしておりますので、今後のことについて提案も含めて、質問をさせていただきたいと思います。 現在取り組もうとしている事業は、決まった場所、そして決まった日時、また、同時に、その場に数名の人材を配置するというような内容になるのではないかなというふうに思いますけれども、そう考えた場合、会場が遠い子どもたち、また、その時間に行けない子どもたちというのが発生した場合には、そういう子にとっては十分に活用することのできない状況となってしまうわけであります。 そこで提案なんですけれども、直接、当然、面と向かって話をしながら学習ができるというのにこしたことはないんですけれども、そういうことができない状況が先ほどのように考えられますので、最近、オンライン学習やウエブ学習等のサービスというのも充実をしてきております。 1カ所で委託をして行うという形態ではなくて、例えば、各地域の公民館や福祉会館の施設にパソコンとカメラ、数台ずつ導入して、通信教育を行うような形態で、分散するような形で、各地域の対象となる子どもが自分のタイミングで学習できるような、そんな整備の要望をしたいと思います。 事業の対象として考えられている約400人のうち160人を対象としてスタートされるということも先ほどの御答弁からわかっているわけですけれども、約400人の子どもたちがぜひ同じように学習できる機会の提供というのを目指して、今の段階から施策の拡充をぜひ検討していただきたいと思いますが、その点に関してはいかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、こども福祉部長。 ◎伊東こども福祉部長 国の補助制度では、家庭教師の派遣など、地域の実情に合わせた形態での運用が認められております。 本市では、市の面積からおおむね自転車での通所が可能であると考え、集合型の事業を検討しているところでございます。 御提案をいただきましたウエブ学習など、多様な学習体制につきましては、まずは集合型の事業を実施し、その成果の検証を行う中で、研究してまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) ぜひよろしくお願いいたします。 最初の答弁にありました3つの検討事項のうち、最後の内容になりますけれども、資格取得のための支援及び地域活動の支援などの事業につきましては、他自治体等の事例等を調査・研究し、その実施方法や時期等について検討しているということでしたが、その資格取得や地域活動の具体的な支援内容というのは、一体どういうものなんでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、こども福祉部長。 ◎伊東こども福祉部長 現在、本市では、看護師等の資格取得のための学校に通学する期間中の生活支援制度を国基準に基づき実施しておりますが、実際、その助成金額で学業と生活を両立することは難しく、一定の蓄えや親族の支援がないと利用が難しい状況であります。 そこで、市独自の実施可能で、かつ有効な上乗せ支援について検討してまいります。 次に、地域活動の代表的な事例は、子ども食堂や体験学習であります。特に夏休みなど長期学校休業期間における孤食対策として、児童クラブや学習支援などとセットで実施している事例もあります。また、地域活動にはボランティア等、地域の支援も欠かせないことから、その担い手づくりについても、あわせて研究していく必要があると考えております。 なお、実施時期につきましては、本年度策定します第2期子ども・子育て支援事業計画の中で位置づけてまいります。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 今、御答弁の中で、市独自の実施可能でかつ有効な上乗せ支援とか、子ども食堂や体験学習ということで、事例という形でお示しをいただいたかと思いますけれども、この子ども・子育て支援事業計画、策定まで残り半年というところにもなっておりますので、現在、日進市が具体的に検討している取り組みというのはどういうものなのか、その内容について伺います。 ○議長(萩野勝) 答弁者、こども福祉部長。 ◎伊東こども福祉部長 現在、具体的に検討しています事業ですが、ひとり親家庭のスキルアップを目的とした高卒認定試験助成制度及び公的サービスの利用料金軽減制度などでございます。 また、地域活動につきましては、子どもの総合的なサポート体制の構築を目的にNPO等により結成された団体と、今後の事業の進め方や市や団体の役割分担等について検討を始めたところでございます。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 地域活動として、子どもの総合的なサポート体制というのがございましたけれども、これは一体、何を目指されて、どのような取り組みを今後されていくのか。また、「NPO等により結成された団体」というのは、どのような取り組みをされている団体が幾つ集まっているのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、こども福祉部長。 ◎伊東こども福祉部長 子どもの貧困は、経済的な面だけではなく、孤食や学習体験などの不足などもあり、個々の状況に応じた支援が必要となります。そのため、さまざまな支援メニューから必要な支援を選択してもらえるような支援体制の構築を目指せればと考えております。 また、結成された団体は、児童クラブの運営や子ども食堂を運営している団体などの12団体が子どもへの総合的なサポート体制について研究するために集まった団体で、にっしんでこどものさぽーとを考える会といいます。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 本年度策定される第2期子ども・子育て支援事業計画の中で、しっかりと今の御答弁いただいたような内容が位置づけられるように、残りの半年間ですが、ぜひ関係団体の皆様ともしっかり議論を尽くしていただいて、計画へ反映していただけることを切に願っております。 では、2項目めのbの質問に移ります。 いじめに関する学校評価アンケートの調査について伺います。 各学校において、保護者向けの学校評価アンケートというのが行われておりますが、本アンケートについては幾つの疑問点というのが上がっておりまして、以前に、ちょうど1年ぐらい前になるんですけれども、学校と学校教育課へ訪問して、確認と今後についての要望というのも行っておりましたが、7月の状況を見ますと特に変化がなかったので、このたび、ちょっと質問で取り上げさせていただきました。 まず初めに、ある学校で行われていますいじめに関する学校評価アンケートなんですけれども、学校教育課に確認しましたところ、このいじめに特化した学校評価アンケートを行っている学校というのは、日進市でも1つしかないということでありまして、自主的に行われている取り組みであるというふうに伺っております。積極的に行われているという、こうした点については大変すばらしい取り組みであると感じておりますし、校長先生始め学校関係者の方には敬意を表したいというふうに思います。 現在、全小中学校で行われている学校評価アンケートは、日進市いじめ防止基本方針の中にも、これは明記されております。そして、いじめ防止につなげるためのものであるというふうに考えております。しかしながら、そのアンケートの内容というのは見ていると、現場を知っている先生の目線でつくられているんじゃないかなというふうにも受け取れるわけであります。これはなぜなのかと。 子どもたちの学校での日々の生活実態というのを目にする保護者はほとんどおりません。たまに授業参観とか、そういったものはありますけれども、それ以外ではほとんどありません。そして、いじめに関する実態や情報というのが保護者には全く共有されていない中において、学校ではいじめ防止にこんな取り組みをしています、これがいいですか、悪いですか、いい結果になりましたか、悪い結果になりましたかというふうに問われても、保護者は情報を持っていないので答えようがないのではないかというふうに思います。 それを前提としているのか、アンケートの用紙の中には、判断できない場合は記入いただかなくて結構ですと、こうした記載をされている学校もあるわけですが、こういった文言にはどういう思いが込められているのかなというふうにも少し考えてしまうわけです。子どもを通わせている保護者の目線で見ると、特に学校と教育委員会が何を目的にこのアンケート調査をされているのかというのが少し不明確であって、疑問として上がってきたわけであります。 今申し上げたような点も踏まえて、本アンケートに関する本市の目的と実情というのをお伺いいたします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、教育部長。 ◎市川教育部長 学校評価アンケートは、学校教育法施行規則に基づいて行うものであり、各学校における教育活動、その他の学校運営状況について評価を行い、その結果に基づいて学校運営の改善につなげていただくとともに、いじめの早期発見や未然防止対策にもつながるものと認識しております。 質問項目等の中身につきましては、各学校の裁量、判断で行っていただいておりますが、日進市教育委員会としましては、その状況を把握するため、各学校からアンケートを取りまとめたものを提出していただいております。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 教育委員会として、各学校の状況を把握するため、アンケートの集約をされているということですけれども、これ、実務的には、学校教育課が行っているということでよろしいでしょうか。まず1点、確認です。 また、集約された後の、その後の取り組みについて、目的も含めた具体的な内容をお示しいただきたいと思います。 ○議長(萩野勝) 答弁者、教育部長。 ◎市川教育部長 学校評価アンケートの結果につきましては、学校教育課に提出していただいております。 提出いただいたアンケート結果につきましては、各学校によって設問や取りまとめ方も異なるため、その状況を確認するにとどめております。 先ほども申し上げましたように、各学校はそれぞれの評価を学校運営の改善につなげていくこととしております。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 学校としてのことはわかるんですけれども、今までの御答弁としてこれまでのやりとりもあるんですが、法律にアンケートの位置づけがあるからやっているというふうに聞こえなくもないわけですね。日進市いじめ防止基本方針を定めて、学校評価アンケートのことを記載している日進市として、教育委員会として、集めたものを状況を確認するにとどめるということで、これは本当にいいとお考えなんでしょうか。 本当はこの場で質問をいろいろしていきたいんですけれども、時間が、本日のところまで、ここまでしか、きっちりと確認のやりとりができていませんので、これ以上は質問しないんですが、まだこの後確認したいことが大変多くありますので、このアンケートの件につきましてはまた別の機会で伺いますので、ぜひよろしくお願いいたします。 では、3項目めの質問に移ります。 セーフコミュニティーについて伺います。 少し前になるんですけれども、少しというか、大分かもしれませんが、平成24年9月の定例会において、セーフコミュニティーの取得についての質問をしております。セーフコミュニティー取得に対する認識については、視察地の亀岡市や認証された自治体の認証に至るまでにかかる経費やその後の運営経費が必要であることから、認証後の効果などについて今後調査・研究するという御答弁がございました。 この調査・研究に関する具体的な内容をお伺いいたします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 当時の状況を確認したところ、セーフコミュニティーの認証取得には、市の意思表明、各指標に基づく活動及び市を紹介する文書の提出、2年以上のセーフコミュニティー活動、現地審査、総合審査、認証式などが必要で、それらの事務にかかる時間や、認証に至るまでに経費を要すること、また、各種課題に対する分野を超えた横断的な組織や各種対策委員会の設置など、セーフコミュニティーに関する推進体制づくりが新たな課題になることなどから、認証の取得の推進につながらなかったものと考えております。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 今の、最初の質問の中で、認証後の効果について今後調査・研究するという部分についても伺っているんですが、この点について、答弁、抜けているかなと思いますので、改めてお伺いいたします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 セーフコミュニティー認証後の効果に関する調査・研究について、早期に認証取得をこだわらないこととしたため、具体的な結果は得られておりません。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) ちょっとわかりにくいので、簡潔にお答えをいただきたいんですが、調査・研究するといったところ、したのか、していないのかという部分で、お答えをください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 調査・研究はしておりません。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) わかりました。 例えば平成24年9月のときには、総合計画で取り組む安全・安心なまちづくり事業を進めていく中で、参考としていくという御答弁もありましたけれども、これまで日進市が取り組んできた中で、参考としたセーフコミュニティーに関する取り組みというのは、例えばどの自治体のどのような取り組みがあったのか、覚えがあればお示しをいただきたいと思います。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 セーフコミュニティーという言葉にこだわらず、行政と地域住民が連携、協働した、犯罪のない安全で安心して生活できる地域づくりのための事業実施を進めており、他自治体のセーフコミュニティーに関する取り組みは参考にはしておりません。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 7年前とはいえ、本会議でやるという御答弁をいただいていたことについて、何かしら調査・研究、そして検証の結果によって、どちらの結論になるかわからないです、できるできない、やるやらない、どちらになるかわからないんですけれども、明確な御答弁がいただけるものというふうには考えていましたので、何もしていなかったというのは大変残念でなりません。 以前の御答弁の中には、財政的削減効果として医療費のことや介護予防のことについても触れられているわけですが、いま一度、総合計画、この策定までの今の時期、以前いただいているこの答弁についても、改めて取り組みをしていただきたい。 また、同時に、市民生活部だけでなくて、先ほども言ったように医療費や介護のことも関係してきますので、関係各部署も含めた再検討を求めていきたいと思いますが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 改めて関係事項などについて庁内調整し、精査したいと考えております。 ○議長(萩野勝) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) ぜひよろしくお願いをいたします。 このたびの質問、先ほども言ったように、7年前の答弁について確認を行ったわけなんですが、実際、質問が出るまで全然知りませんでしたというようなこともあったわけですが、こういったことがあるというのは、一部署の問題ではなくて、まさに内部体制に問題があるというふうに考えざるを得ないわけであります。 これまで、先ほどの答弁の中で、何も参考にしてこなかったという答弁もあったんですけれども、実際、区長会では、平成22年と平成30年に同じ亀岡市に視察に行っています。これ、情報共有ができていなかったとはいえ、どちらの時点においても日進市としては亀岡市の取り組みに対して一定の評価をしていたために多分こういう結果になったんだろうとは思いますけれども、事前の情報共有がされていれば、以前からの進捗状況とか、時間がたってからの今の状況というのを含めてさまざまな視点で、より深められる調査ができたのではないかなというふうに思っておりまして、少しもったいないことをしているんじゃないかなというふうに思います。 たまたま今回、市民生活部の中でのやりとりでちょっと明らかになりましたけれども、職員の方々の異動が常にあるようなこの市役所の中で起こっているわけですので、一部署の問題ではなくて、市役所全体での大きな問題じゃないかなというふうに私は受けとめております。 市長におかれましては、就任をされてから間もないわけですけれども、人が入れかわったからわからないということがないように、改めて全職員で共有できる体制づくりというのを進めていただきたいというふうに思います。 市民の場合、何かの相談をしている方が来て、担当者が変わって、次、聞きに行ったら、ああ、前の人じゃないのでわかりません、こういうことでは困りますし、聞きに来る、相談されに来る方にとっては関係のないことですので、ぜひよろしくお願いをいたします。 最大多数の最大幸福につながるような市役所の内部の改革というのを進めていただけるように、市長を始めここにいらっしゃいます執行部の皆様方に改めてお願いを申し上げまして、一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(萩野勝) これにて大橋ゆうすけ議員の質問を終わります。 会議の途中ですが、ただいまから11時10分まで休憩とします。     午前10時50分 休憩-----------------------------------     午前11時10分 再開 ○議長(萩野勝) 会議を再開します。 次に、青山耕三議員の発言を許します。     〔11番 青山耕三登壇〕 ◆11番(青山耕三) 議長の許可をいただきましたので、通告書に従い、個人質問をさせていただきます。 今議会の一般質問は3項目であります。くるりんばすについて、防犯カメラについて、日進市の農業についてであります。くるりんばすについては、きょう、6名のうちの4名が質問するということで、重複するところはあるかと思いますけど、よろしくお願い申し上げます。 それでは、くるりんばすについて質問をさせていただきます。 平成29年度のくるりんばすの全線再編以降、支援者や各地域の方からたくさんの意見を聞いております。現在のくるりんばすの満足度の低い根本的な要因は、地域をきめ細かく巡回するライフラインとしての役割、具体的に言うなら、交通手段を持たない高齢者の足となるような福祉的な役割と、鉄道駅や市の主要施設等へ早く移動するための都市構図としての役割とを同時に提供しようとしている点にあると思います。 現在のくるりんばすの路線やバス停の位置などは、平成29年度から令和2年度までの再編実施計画の認可期間の間は変更が難しいことは承知しております。しかし、コースの再編に向け、前倒しで取り組んでいくとの答弁が6月議会でありました。 市長が掲げる7つの前進ビジョン、「くるりんばす『倍増計画』に着手!」の実現に向けて、今後の取り組みについてお伺いいたします。 まず、くるりんばす倍増計画を実現していくに当たり、将来的にどのように課題を解決していく必要があると考えているか、お伺いします。 ○議長(萩野勝) ただいまの青山耕三議員の質問に対する答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 平成25年度から28年度の4年間をかけ、全線再編に取り組み、市民の皆様の御意見などを反映し、平成29年度から実施したバス路線ではありましたが、御指摘いただきましたとおり、くるりんばすに対しまして、地域をきめ細かく巡回する生活・福祉交通としての役割を求める声と、駅などの主要施設へ最短距離でアクセスしてもらいたいといった都市交通としての役割を求める声の2種類の御要望がございます。 今後、性質の異なる2つの御要望に対し、行政のみの運行にとどまらず、地域の皆様や民間事業者にも路線の充実について働きかけを行ってまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 青山議員。 ◆11番(青山耕三) 次に、その課題の解決に向けて、くるりんばすの見直しをどのように進めていくのか教えてください。 まず、現在、令和5年度に道の駅が開駅できるよう計画的に進められております。その道の駅には、バスの待機スペースも計画に含まれていると聞いております。道の駅へのバス停の設置は多くのバス路線への接続が必要となると思いますが、この件につきましても、次回の再編の際に検討していただきたいと考えております。 そこで、この道の駅開駅の時期に合わせた全線見直しを提案したいと思いますが、いかがでしょうか。あわせてお答えください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 くるりんばすにつきましては、多種多様な御意見や御要望など数多く頂戴しており、全てを一度に解決することは困難ですので、まずは課題が生じている箇所について、路線の部分修正を実施してまいりたいと考えております。 また、全線見直しにつきましては、前回の経過等も踏まえますと、市民の皆様からの御意見をしっかりとお伺いしながら、丁寧に検討を進めていく必要がございますので、再編までには4年程度の期間を要するものと考えております。 まずは路線の部分修正について全線再編を待つことなく前倒しで実施し、その後、議員から御提案いただきました道の駅開駅の時期を視野に入れて、全線再編を進めてまいりたいと考えております。 なお、新たな移動サービスの導入等につきましても、全線再編の進捗に合わせて検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 青山議員。 ◆11番(青山耕三) ありがとうございます。まずは路線の部分修正を実施し、道の駅開駅を視野に入れて、全線再編を行うということでした。全く同感であります。 市役所は目的地の1つであり、図書館前をくるりんばすが3台、5台と連ねていくのは無駄であります。道の駅が発着点であれば、それだけでもにぎわいの創出になり、そこから四方に分散していけることでしょう。 2番目の防犯カメラに移ります。 7つの前進ビジョン、防犯カメラ5倍増の実現に向けて。 前市長の萩野幸三市長はマニフェストに全ての電柱に防犯灯を掲げ、全ての防犯灯のLED化をなし遂げました。 藤島町は住宅の少ない、緑豊かな田園風景の多い、昔ながらのコミュニティーある町であります。12年前までは非常に暗い町でした。しかし、各電柱に防犯灯が設置され、LED化されたことにより、非常に明るい町になりました。 しかし、事件、犯罪は多数発生していました。例えば、地域柄多く発生した枯れ草ぼや、車上荒らし、車両放火、車庫放火、侵入盗等であります。幸いなことに、通学時の事件は発生しておりません。 当然、他地域同様、10年前に藤島防犯パトロール隊も結成されました。以来、日進市所有青パト車両の都合もあり、毎週水曜日、小学校低学年下校時に合わせた青パト巡回活動、通学児童見守り活動、住民所有青パトによる深夜巡回活動、タイマー式赤色回転灯6基で活動しております。それでも、事件、犯罪は相変わらず発生していました。 そこで、3年前に日進市防犯カメラ設置費補助制度を利用して、藤島台団地の入り口、出口とほかに3台、合計60万円、補助金8割の48万円、藤島区負担12万円の設置申請をしました。しかし、地域住民数人からプライバシー等の問題が区長に多数寄せられ、申請の断念をしました。 しかし、翌年の団地自治会長さんから、どうして防犯カメラを設置してくれないのかと言われ、反対する住民が多数いたからと説明しました。そうしたら、ぜひ設置してほしいから、団地全世帯にアンケート調査をしますと言われ、全世帯から承認をいただき、設置申請をして、無事、3台の防犯カメラが設置されました。そして、看板「この地区、防犯カメラ設置エリア」、20本も目立つところに立てました。それ以来、現在までの1年半、事件・犯罪発生件数ゼロであります。 ことしも藤島1号線が供用開始されたこともあり、藤島南進入口、西進入口、そして北進入口の3カ所の防犯カメラ設置申請をし、ただいま住民アンケートを実施中であります。年度設置完了の予定であります。 来年度以降の予定としましては、通学路の防犯カメラ設置を区内で相談しています。 多年度にわたりますが、藤島区にとっては、完璧ではないにしろ、進入した車両はほぼ全て防犯カメラに映ることになります。今年度中に6台になります。あと4台、合計10台で、安心・安全なまちになると、実績を踏まえて確信しております。 日進市においても、捕まえるための防犯カメラではなく、犯罪抑止力を目的とした、安心・安全なまちづくりのための防犯カメラ5倍増を進めていくことを要望します。 そこでお伺いします。 前市長は、全ての電柱にLED防犯灯設置を掲げました。防犯カメラ設置数をどのくらい想定するのかお答えください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 防犯カメラにつきましては、現在のところ、いつまでにどれほど設置していくかは決まっておりませんが、警察と協議を図りながら必要な設置箇所を検討し、設置可能な箇所であるかなど条件を精査しながら、順次設置してまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 青山議員。 ◆11番(青山耕三) では、どのようなスケジュールで取り組んでいくのか、また、どのような方法で進めるのか、お答えください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 本年度当初予算で主要幹線道路に防犯カメラを2基設置することとしておりましたが、7つの前進ビジョンの1つ、「渾身の力で安心・安全・快適!」を推進し、さらなる市民の安全・安心のため、本議会に主要幹線1基、日進駅前駐輪場3基、米野木駅前駐輪場に2基の計6基増設の補正予算を計上したところでございます。御承認いただきましたら、本年度中に8基の防犯カメラを設置する予定となります。 また、地区で設置していただく防犯カメラについて、防犯カメラ設置費補助金の申請が現在3地区から上がってきており、計6基がふえる見込みでございます。 来年度以降につきましても、市が管理する防犯カメラを毎年数基ずつ設置し、区が設置、管理する防犯カメラの補助金も予算を確保し、順次増設を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 青山議員。 ◆11番(青山耕三) ありがとうございます。 私は、1つの区に最低でも10台は必要であると考えます。4年間で、あと200台必要であります。ぜひ日進市の安心・安全のために、ピッチを上げて取り組んでいただきたいと要望をします。 それでは、3項目めの日進市の農業について、農業用水についてお伺いします。 平成27年第4回定例会でも農業用水について一般質問をしましたが、日進市の農業用水は愛知用水から供給されております。 愛知用水の水源は、皆さん御存じの長野県大滝村と木曽町にまたがる牧尾ダム、木祖村の味噌川ダム、恵那市の阿木川ダムの3つであります。 取水口は、岐阜県可児市と八百津町にまたがる兼山ダム湖にある兼山取水口であります。 幹線水路は、これから可児市を経て愛知県に入り、愛知県では、犬山市、小牧市、春日井市、名古屋市守山区、尾張旭市、瀬戸市、長久手市を経て、日進市、みよし市、東郷町にまたがる愛知池に注いでおります。愛知池から幹線は東郷町を抜けて名古屋市緑区、豊明市に至り、知多半島に向かい、知多半島では、大府市、東海市、阿久比町を経て知多市の佐布里池へ、そこから常滑市、美浜町の美浜調整池に達しております。 愛知用水は美浜調整池で終点でありますが、そこから南知多町の海底導水管を通して、最終的に日間賀島や佐久島、篠島に送られております。 幹線水路は112キロメートル、支線水路1,012キロメートル、岐阜市1市1町、愛知県18市8町と3島を潤しています。 吉田茂首相への陳情から始まり、国の政策として用水路建設が進められ、1961年に完成し、現在までに58年がたっています。今まで水源ダムの渇水期の水不足、節水制限等ありましたが、地震等の用水決壊、氾濫等の事故もなく、水資源公団により管理されています。偉大な先人が残してくれた日本最大の愛知用水。これを利用できる環境にある日進市。ぜひこの好環境を大切に生かしていかなければならないと考えます。 昨年度はひでりが続き、節水制限があり、半枯れの田んぼが出ました。ちょうど穂が出たばかりのコシヒカリが高温障害を受け、食味、重量ともに影響を受けました。 そこでお伺いします。 この夏の渇水期のパイプラインの業務はいかがか、お答えください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 渇水期のパイプラインの状況についてでございますが、ことしは5月から6月末まで、愛知用水の水源であります牧尾ダムの貯水量が渇水の影響で平年の半分程度になり、愛知用水において20%の節水対策が実施されました。 その影響で、代かき、田植えの時期に、特にパイプラインの上流部において、農業用水が出にくい状況となり、多くの農家から農業用水に関する相談が寄せられ、連日、パイプラインの調整や、愛知用水管理事務所と協議するなどの対応をしたところでございます。 しかし、6月末からの降雨により節水対策が解除されまして、夏の稲の生育期においては農業用水が確保され、農家からの農業用水に関する相談も減少し、例年並みの業務に落ちつきました。 ○議長(萩野勝) 青山議員。
    ◆11番(青山耕三) それでは、どのくらいの時間をかけているのかお答えください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 今年度は、農業用水が出にくい状況が続いた、特に5月から6月末にかけて、稲の生育にも影響することから他の係まで協力を依頼し、優先的に本業務に時間を割いて対応しました。 さらに、土日にも多くの農家から農業用水に関する相談が寄せられたため、当番制をしいて対応してきたところでございます。 本業務に要した時間は特定はできませんが、この間の農地と農政担当の時間外勤務が約480時間を擁していることから、その多くが本業務によるものと考えております。 ○議長(萩野勝) 青山議員。 ◆11番(青山耕三) 大変な時間を費やしていただき、本当にありがとうございます。 次の質問ですが、農業用水の出しっ放し、かけ流しが多く見かけるが、農家への指導はいかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 農家への指導につきましては、毎年4月に開催する農業用水利水協議会の総会におきまして、牧尾ダムの貯水量が減少することにより農業用水の節水対策がとられることや、本市の水利権による総量規制があることなどを委員の皆様にお伝えし、地域の農家への周知について協力をお願いしているところでございます。 また、日ごろから農業用水利水協議会、農業委員会、営農組合などの地域の農業組織と連携し、パイプライン、農業用水の管理などについて、農家からの相談に対応しているところでございます。 地域によっては地域の農業組織の協力をいただきまして、農業用水のかけ流しによるオーバーフローなど、水の無駄遣いがないように農家へ指導し、また、見守りも実施していただいております。 今後も、特に愛知用水を利用している地域については、水が限りある資源であることを御理解いただくために、機会を捉えて周知してまいります。 ○議長(萩野勝) 青山議員。 ◆11番(青山耕三) ありがとうございます。 愛知県では、現在、愛知県農業試験場にて新種米が開発されました。新潟県魚沼産で有名な特Aのコシヒカリと同様な、愛知県で特Aが認定される可能性のある愛知123号、新種名なつきらりが開発されました。あいち尾東管内でも厳格に栽培の基準が決められ、計画が進められております。それは高温障害に強く、気温の高い東海地方でも特Aが期待されています。現に、温暖な静岡県でも開発された新種が特Aを取れています。ほかにもモチ米のこはるもちと、開発に熱が入っております。 最後に、大都市名古屋市近隣の田園風景のある住環境都市日進市、「いつまでも暮らしやすい みどりの住環境都市」にはなくてはならない田園風景の田んぼ、先人の残してくれた愛知用水、農水パイプラインを活用し、農業が健全に事業化されなければならないと私は考えております。 以上で、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(萩野勝) これにて青山耕三議員の質問を終わります。 次に、川嶋恵美議員の発言を許します。     〔14番 川嶋恵美登壇〕 ◆14番(川嶋恵美) 通告に従い、質問させていただきます。 社会問題となっているひきこもりについて、日進市の今後の考えと取り組みについて伺います。 私は市民からひきこもりの相談を受けた際、地域福祉課の窓口で、瀬戸保健所の相談窓口を紹介されました。 瀬戸保健所ではひきこもり家族セミナーが行われていることを知り、後日、御家族と一緒に保健所へ行き、セミナーに参加してまいりました。セミナーは3回に分けて行われ、保健所管内の同じ悩みをお持ちの御家族が参加されていました。 講演後の家族交流会では、地元にも家族会や相談窓口はできないか、高齢になってくると、名古屋まで出るのが大変との御意見を耳にしました。 3回目の講演は、10年間引きこもっていて、約1年前に瀬戸保健所に相談をされ、少しずつ社会とつながれるようになった御本人と、そのサポートをしている地域活動支援センターの代表者さんが講師でした。お二人とも日進市在住の方で、こんな身近で活動されている方がいらっしゃることを知り、心強く感じるとともに、さきにあった、地元にも相談窓口や家族会ができないかとの話を思い出しました。 そこで、日進市の相談窓口について伺います。 ひきこもり専門の相談窓口はなく、いろいろ調べますと、生活困窮者支援事業の相談窓口であるくらしサポート窓口の案内の中に、経済的な問題で生活に困っている方、長く失業している方、ひきこもり等で悩んでいる方など、どなたでも御相談くださいとありました。 相談窓口がわからなければ、あちこちにたらい回しにされるおそれもあり、ひきこもりの問題は、御本人はもちろん、御家族の方も話すこと自体、ちゅうちょしてしまい、相談するまでかなりの時間、悩まれてきていると思います。引きこもる期間が長期化することにより、支援の手が入りにくくなるとも聞いております。まず、どこに相談したらよいのか、相談窓口を市民にわかりやすくする必要があると考えます。 そこで、まず、ひきこもりに関する相談窓口は現在どのようになっているのかお尋ねします。 ○議長(萩野勝) ただいまの川嶋恵美議員の質問に対する答弁者、健康福祉部長。 ◎真野健康福祉部長 ひきこもりに関する相談窓口につきましては、専門的な第1次相談窓口としまして、ひきこもり地域支援センターが愛知県に設置されております。また、議員が行かれました瀬戸保健所においてもひきこもり相談窓口があり、必要に応じて御案内をしているところでございます。 また、本市の地域福祉課内に設置しておりますくらしサポート窓口においても、経済的な問題で困っている方だけでなく、ひきこもりの方の相談も受け、必要な機関と連携し、支援につなげているところでございます。 ○議長(萩野勝) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) ひきこもりとは、学校や仕事に行っていない、ほとんどの時間を自宅で過ごす、家族以外の人と交流がない、長期間続いている状態です。 ひきこもりのきっかけは不登校、職場になじめなかった、リストラ、転職、人間関係がうまくいかなかった、病気など、何らかの理由で周囲の環境に適応しづらくなったときに引きこもるということが誰にでも起こり得ます。 職場での不安定な待遇やハラスメント、いじめ、恐怖体験などによるトラウマで再度就労するのが困難な現実もあり、御本人のありのままを受けとめて理解し、安心・安全な環境を提供することがひきこもりからの回復につながります。 東海市では市の補助事業として、社会福祉協議会が運営するほっとプラザというひきこもり状態にある人とその御家族に居場所や相談場所を提供するための施設を10年前に開所いたしました。保健、医療、福祉の専門家や、関係機関で委員会を設置し、ほっとプラザの活動報告、関係機関のケースの対応の現状把握及び課題の検討を行っています。また、民生委員協議会の地区ごとの会議に出席し、ひきこもりの現状やほっとプラザの支援内容を伝えることにより、地区に該当者がいた場合、つなげる連携もとれていると伺っています。 日進市でも相談できることを周知して、窓口をわかりやすくする必要があります。誰にも相談できずに悩んだり困っている方が相談しやすくなれば、救える御家庭がふえてくると思います。 そこで、ひきこもりの相談窓口設置の考えと、ひきこもり検討委員会設置のお考えをお伺いします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、健康福祉部長。 ◎真野健康福祉部長 まず、相談窓口としましては、先ほど御答弁させていただきましたように、県では専門的な窓口があり、また、本市においては、身近な相談窓口として、くらしサポート窓口で御家族などからの相談を受けているところですが、先ほど議員から相談窓口をわかりやすくする必要があるとの御意見をいただきましたので、くらしサポート窓口などのひきこもり相談の窓口をわかりやすく周知し、相談窓口で一旦相談を受けとめ、専門的な機関やひきこもり家族会、ボランティア団体などの支援機関と連携し、適切な支援につなげてまいりたいと考えております。 また、ひきこもり検討委員会の設置につきましては、現時点では設置を考えておりませんが、他市町の状況などを注視しまして、調査・研究をしてまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) どこの窓口に聞いても、ひきこもりのことならまずくらしサポート窓口でお伺いしますというように、相談窓口として一旦相談を受けとめていただけること、これからよろしくお願いいたします。 ひきこもりは、単に御本人や御家族、関係者だけの問題ではなく、社会全体の課題であると言われています。御家族の生活は一度に変わってしまい、話をすることにも気を使い、家具を壊すなど対処し切れず、精神的に参ってしまう現状と、御本人も何とかしなければと思いながら、何ともできないつらい日々、苦しい日々を送っています。このような現状が誰にでも起こり得ることだという認識もありません。 そこで、東海市では毎年、ひきこもりの講演会やシンポジウムが開催されています。反響は大きく、参加された方々の御意見、御感想には、ひきこもりは無理に解決する必要はないのかと感じた。ひきこもりが社会問題となっているので、社会自身が変化をしなくてはいけない、その中で、専門職の方がどういったアクションを起こしていくのか、具体的な支援策を考えていくことが必要とされている気がした。ひきこもりが温かい社会と人の連携で解決していける問題であるということが実感できたという意見などです。講演会を開催することによって、多くの市民にひきこもりへの理解が広がっています。 本年3月29日、内閣府は、中高年のひきこもり者を推計61.3万人、15歳から64歳までの全年齢層を足すと約115万人と発表されました。義務教育期間は不登校として認知されますが、それ以降は、御家族らが相談しない限り、掌握しにくくなります。 瀬戸のひきこもりセミナーに参加されていた方には、20年、30年と引きこもっている40代、50代のお子さんをお持ちの70代、80代の方もいらっしゃいました。川崎、練馬の事件もあり、これから自分が介護を受けなくてはいけないような状況など、不安を抱えていても、どうしていいのかわからない方もいらっしゃいます。 講演会や勉強会などの打ち出しや参加で、子どもの状態を恥ずかしいこと、家の問題が公になることを嫌うと思っていた方が心を開いて、誰かに助けを求めることや、相談をするきっかけになり、家族同士の励まし合い、支援へとつながると考えます。 ひきこもりの講演会や勉強会を開催できればと考えますが、開催についてお考えをお伺いします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、健康福祉部長。 ◎真野健康福祉部長 御提案の講演会や勉強会の開催につきましては、このことによりひきこもりの方に情報を届ける、また、関係者がつながるなどの効果も期待できることから、議員言われました他市町の状況などは注視しまして、調査・研究をしてまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 心を開くきっかけになり、早い段階での支援につながると考えますので、ひきこもりの講演会や勉強会の開催をぜひよろしくお願いします。 7040・8050問題と言われているように、親の介護が必要になってくると、生活の面からもサポートが必要になってきます。40代、50代の兄弟姉妹が親なき後の不安を訴えて、相談に来ることもあるそうです。ひきこもりは社会問題であると認識して、御本人や御家族が地域社会において孤立することなく、緩やかに社会とかかわっていけるように、一人一人の生き方を支えていく仕組みが必要です。 豊田市や名古屋市などの先進事例では、ひきこもりの家族の支援がキーポイントになっています。それぞれ、親の会や家族会が立ち上がり、家族同士が支え合い、励まし合うことがひきこもり御本人の変化にもつながっていく事例が多くあります。 まずは声を上げてもらうきっかけづくりと、家族も含め、生活全般の支援体制を整えるような窓口の充実をお図りいただくよう要望いたしますが、いかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、健康福祉部長。 ◎真野健康福祉部長 ひきこもりは社会参加が長期間回避されている状況ですが、その中には精神疾患を含む疾病や8050問題、経済的困窮など、その家族が逼迫した状態にあることが多いことから、1つの社会問題と捉えております。 ひきこもりの背景には、個人や人間関係の問題だけではなく、学校、職場、地域など、周りの社会環境の問題も含め、さまざまな要員が絡み合って、現在の状況となっていると考えられます。 ひきこもりという状態からその家族が抱えている課題を把握し、また、そのような状況となった背景なども踏まえ、適切な支援につなげるよう、医療などの専門機関、生活困窮や就労といったさまざまな相談支援機関、ボランティアなどの支援団体が連携し、包括的に支援していく必要があると考えております。 そのため、今後の支援体制といたしましては、ボランティアなどの支援団体、さまざまな相談支援機関等の多機関、多分野にわたる支援機関が連携し、必要な支援につなげられるよう、地域の包括的相談支援体制の構築を目指してまいりたいと考えております。 また、詳細についてはまだわかりませんけれども、国は、ひきこもりなどで社会的に孤立に苦しむ人に個別相談を担い、就労を支援する、これはまだ仮称でございますけれども、アウトリーチ支援員を自治体に配置する検討に入ったと聞いておりますので、今後の情報に注視してまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 元教師で、フリースクール開設者の奥地圭子さん著書、『明るい不登校』には、学校への復帰を前提とする施策が失敗だったと指摘されています。 ひきこもり支援は、学校に行くこと、就労することを最終目的にしてしまわないで、御本人や御家族が地域社会において孤立することなく、社会とかかわっていけるように支えていく仕組みが必要です。 長期化、高齢化したひきこもり御本人と御家族の悩みは切実で、複雑、深刻です。しかも、着実に年老いていきます。御本人、御家族の声を踏まえた支援のあり方の検討と実施が急がれます。包括的な支援づくりになることを期待しています。 続きまして、「いつまでも暮らしやすい みどりの住環境都市」について質問いたします。 「みどりの住環境都市」とは、雑草やごみなどのない管理された緑のことだと理解していますが、管理には予算がかかります。決められた予算の中での今後の取り組みについてお伺いいたします。 道路の植栽帯管理は、業者をどのように選択して、年に幾らの予算で何回管理して、どのような内容で委託をしているのかお尋ねします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部長。 ◎志水建設経済部長 道路の植栽管理につきましては、街路樹維持管理業務委託として、年間での委託発注をしております。 本年度の予算といたしましては、5,120万円となっております。 その回数につきましては、植栽帯の草刈りは年2回、街路樹の剪定につきましては年1回を実施しております。 委託業者の選定につきましては、日進市内全域を4地区に分割し、指名競争入札において委託発注をしております。 ○議長(萩野勝) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 植栽帯の草刈りには年に2回とのことですが、それでは足りず、自治会で自主的に管理してくださっているところもあるとお聞きしています。特に小学校付近の歩道は、たくさんの児童が登下校で通行します。歩道の植栽が伸びたままの状態では、歩道が狭くなり、自転車が通るととても危ないですし、雨が降ると、傘を差して一列になっても、水滴で服がぬれるというような状態のところもあります。 ことしは梅雨の季節が長く、早く整備してほしいと要望を出しましたが、順番に整備しているということで難しいと回答をいただきました。見かねた教頭先生が伸びた枝をカットしてくださり、しのいだ小学校もありましたが、やっと順番が来て、通学路の整備をしていただいたのが夏休みの3日前のところもありました。とてもきれいに整備していただきましたが、夏休み期間中、既に草が伸びてきてしまっています。 市内順番に毎日管理していただいている状況は十分に承知していますが、通学路の登校児童数が多いところは優先にしていただくなど、御検討いただけないでしょうか。 また、植栽帯をコンクリートにしたら歩道が広くなり、整備費用もかからなくていいのではないかと考えますが、地域住民の皆様の同意が必要で、なかなか難しいことですし、植栽帯ではない舗装と道路構造物などのすき間などからも草がかなり生えていますので、全く整備しないわけにはいきません。このようなすき間も、年に2回、草刈りをしているのでしょうか。 さらに、植栽帯を整備していただいた後ですが、舗装のすき間や道路構造物などのすき間から生えている草は残っています。周りがきれいになった分、ぼうぼうの草が目立ちます。指摘した場所に関しては、すぐにシルバーさんに依頼してくださり、草を取り、草が生えにくいようにゴムのようなものも流し込んでくださいました。 できれば、植栽帯の管理をする委託業者がその道路全体をきれいにしてくだされば、人件費も交通制限も一度で済みます。道路ですから、車や自転車の走行があるので、ひとりでは危険です。二度手間になれば、その分、人件費がかかりますし、二重に依頼することで余分に経費もかかるのではないでしょうか。初めから委託業者に道路全体の管理をしてもらうように依頼できないのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部長。 ◎志水建設経済部長 まず、通学路を優先して草刈りを行うということにつきましては、先ほども答弁させていただきましたように、年2回の実施となっておりますので、その中でも一番経済的で最適な実施時期を検討しながら、毎年、施行しているような状況でございます。 草刈りにつきましては、児童・生徒だけではなく、一般の通行者に対しての交通安全上の観点からも多くの要望をいただいている状況となっておりますので、今回いただいた提案も含め、その実施時期につきましては、さらなる検討をしてまいりたいと考えております。 次に、舗装と道路構造物などのすき間からの草刈りにつきましては、年2回実施する箇所、年1回のみの実施箇所など、その現場状況に合わせて実施をさせていただいております。 道路全体の管理委託につきましては、委託業務を発注する場合は数量を確定させて発注することになりますので、事前に数量が確定できないものにつきましては、あらかじめ委託発注することは難しいと考えますが、毎年同じ箇所に草が生えているようなところにつきましては、今後、発注方法等の作成が可能か確認し、検討をしてまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) また、伸びた植栽の中には、瓶や缶なども含めてのごみがよく捨てられています。植栽が整備されたところや、コンクリートなどで舗装されたところにはごみがありません。「いつまでも暮らしやすい みどりの住環境都市」日進として、環境、防犯、景観から考えても、いつも整備された状態が望ましいのですが、年に2回でも予算がかなりかかっていることから、行政だけにお願いするわけにはいきません。 そこで、6月議会ではイベントとして提案いたしましたが、家、会社、お店に面しているところだけでも、草取りやごみ拾い、花を植えるなどの管理をしてもらってはいかがでしょうか。森や林の民地は荒れていて、老木が倒れてきているところもありますし、葉っぱが近隣の雨どいに詰まることや、草が伸び放題のところに害虫が発生するなどの苦情も多いですし、その反面、毎朝、社員一同でごみ拾いや草取りをしている会社もあります。家の前の植栽が枯れたので、季節の花を植えてくださっている方もいらっしゃいます。 そのように市民が維持管理にかかわっていくことで、全て税金を使わずに市民と行政が一緒にまちをつくる、「わがまち日進」という意識が向上し、景観がよくなるだけでなく、市民の目があるということで、防犯にもつながると考えます。 例えば、コンビニの周辺などから駅までの道すがら、缶コーヒーの缶や栄養ドリンクの瓶、食べ物の包装が捨てられています。いつもきれいに整備されていれば、ごみを捨てにくいですし、自分たちで管理をする意識があれば、捨てる人が減ると思います。 そこで、民地に面しているところの空間管理をするという景観条例を策定し、環境、防犯、景観の管理を義務づけすることを提案しますが、お考えはありますでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部長。 ◎志水建設経済部長 御提案の景観条例で、民地周辺にお住まいの皆様に道路等の雑草の管理をお願いする規定を設けるという件につきましては、当然、皆様の御協力が不可欠でございますが、条例化することで過度な負担を強いる可能性もございますので、現状、条例化につきましては考えておりません。 しかし、道路、河川などの公共施設を市民の方々に管理していただけることは、市にとっては大変有益であると考えております。 現在、本市では、道路愛護団体報奨金制度や、日進市公共施設アダプトプログラム。これ、いわゆる里親制度です。その実施要綱により、市民の方々に植栽帯等を管理していただける仕組みを制定しております。 今月号の広報にも愛護会制度の紹介を掲載させていただきましたが、公共施設の美観の維持、愛護精神の高揚が図られるよう各制度について、市民への周知、啓発を引き続き努めてまいります。 ○議長(萩野勝) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 道路愛護団体報奨金制度やアダプトプログラム(里親制度)など、市民の方に管理していただける仕組みは、これからもどんどん活用していただきたいと思います。 熊本では、民間活力の導入による継続的な道路管理手法の確立を目的に社会実験を実施しました。スポンサー企業の社会的貢献活動を活用し、道路植栽帯にサインボード、景観を阻害しないサイズやデザインのものに企業名を表示し、そのスポンサー料でボランティア活動に必要な花苗代や資器材を調達する手法です。この実験を通して、継続的な道路景観形成及び持続可能となる地域支援の形、ボランティアサポートプログラム体制の構築の可能性を検証しました。 道路使用者の意識調査では、ボランティア活動を支援する企業を90%以上が評価しており、60%以上が商品選択にもつながると回答しています。その結果を踏まえて、改めて広告、寄附を検討したい企業は70%ありました。 アンケートでは、きれいな花壇を楽しませてもらっている、ボランティアを支援している企業はイメージがとてもよいといった好意的な意見が重立っており、企業名入りのサインボードにも抵抗がなく、企業広告としてのポテンシャルが高いことがわかります。 一般企業の意識調査でも、寄附は一方的だが、広告であれば企業への見返りもあり、かつ、ボランティア支援もできるのでニーズは高い、広告料がボランティアに使われるのは歓迎など、好評価です。 サインボードの公的取り扱いの課題や資金収支改善が必要ではありますが、日進市でも行政管理に加えてこうした官民協働の道路管理手法を検討してみてはいかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部長。 ◎志水建設経済部長 官民協働の道路管理手法につきましては、先ほどもお答えしました、現在、日進市としては、報奨金制度やアダプトプログラムに基づく、市民団体との官民協働を進めているところでございます。 議員御提案の企業による、植栽帯に広告物を設置した広告料による花苗代や資器材の調達方法につきましては、広告を設置する場所や屋外広告物などの関係法令等の諸問題がありますが、維持管理費用の確保という観点からは非常に有効であると考えておりますので、先進事例を参考に研究を続けてまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 日進市でもこの秋に、今後のまちづくりと緑の計画の改定に向けて地域別ワークショップを開催すると御案内をいただきました。市民参加で計画を進めることは、市民が維持管理にかかわっていきやすいと思いますし、手間はかかりますが、公と私で一緒にまちをつくることで愛着も湧いてきます。 限られた予算の中で、よりよい事例を参考に、日進市ならでは緑の管理をしていただき、日進市に来たらまちがきれいだねと言われるように整備されることを期待して、質問を終わります。 ○議長(萩野勝) これにて川嶋恵美議員の質問を終わります。 会議の途中ですが、ただいまから1時30分まで休憩とします。     午前11時59分 休憩-----------------------------------     午後1時30分 再開 ○議長(萩野勝) 会議を再開します。 次に、白井えり子議員の発言を許します。     〔3番 白井えり子登壇〕 ◆3番(白井えり子) 次年度の予算組みも佳境の段階に入る時期です。近藤市政はどこに向かっていかれるのでしょうか。市民に寄り添う市政をお願いしたいものです。 それでは、3項目の質問に入ります。 1項目めは、市長のマニフェスト。これはやはり市民から見ればマニフェストです。ビジョン達成と新年度への取り組みについてです。 1点目、第6次総合計画策定に向けてです。 現在、第6次総合計画策定作業が進められています。市長は、日進の今後10年についてどのようにお考えでしょうか。経済が右肩上がりの時代の開発増、人口増、収入増の、いわゆる発展神話をお持ちなのか、お考えをお聞きします。 ○議長(萩野勝) ただいまの白井えり子議員の質問に対する答弁者、企画部長。 ◎石川企画部長 今、国が公表しております人口推計によりますと、全国の人口は平成20年をピークとして日本全体で減少局面に転じており、その傾向は今後一層進むとされております。 本市におきましては、第6次の計画期間である今後の10年間の人口の増加傾向に大きな変化が起こるとは想定しておりませんが、子育て世代の流入が続く一方で、高齢化も進み、人口構造が着実に変化してまいりますことから、その影響を意識していかなければならないと考えております。 また、財政面、歳入に関しても、これまで同様に個人市民税や固定資産税の確保を図るとともに、企業誘致などによる法人市民税の増収や、市有財産の活用などによる収入の確保、こういったものに取り組むなど、将来にわたって持続可能なまちとなるような積極的な対応が必要になると考えております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) 決算で見ましても、少しずつ子どもが減ってきたりと、微妙に日進にも動きがあります。ぜひ、そうしたことから、行け行けどんどんではなく、暮らす人に沿う、ふやすだけがよいのではない、高品質なまちをつくることが今とても必要だと思いますので、こういった視点も取り入れていただきたいというふうに思います。 では、2点目、市長の65のビジョン等についてです。 1番目です。選挙時に出されたリーフレットにおける6項目のパワーナンバー及び7つの前進ビジョン、そのほか合計65のビジョンについて、その実現に向けてどのようにこの3カ月間整理をし、優先度をつけるなど取り組みを進められておられるのかをお聞きします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、企画部長。 ◎石川企画部長 前進ビジョンや前進政策につきましては、どのような形でその目的を実現していくことができるか、実施内容を含め、各事業の関係部課におきまして、各計画との整合性や、国や県の動向、それから法令等への適合など、検討、調整を行っているところでございます。 また、組織や機構の改革につきましても見直しを、現在あわせて検討を進めております。 なお、予算措置や組織の見直しを必要としない取り組みにつきましては、既に実施しているものもございます。 例えば、前進政策の1つであります「市内、庁内全てを歩きます。市役所の全ての課で短期の課長になります」という件につきましては、既に市長が市役所の全ての課室、それから6つの福祉会館、図書館、給食センター、浄化センター、それから9つの保育園、こういったところに全て足を運んでおります。市長が各課長などから仕事の概要について説明を受けるとともに、窓口の担当者を含めた市職員との意見交換も行い、各所属の現状の把握、それから職員との意思疎通を図っております。 また、福祉会館や図書館などでは、利用者の方、ボランティアの方々などから市長が生の声をお聞きする機会ともなっております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) これまでの市政のあり方を、また、選挙のあり方を見ましても、この市長が進めるパワーナンバー、あるいは前進ビジョン、また、65のビジョンも慌ててやらず、一呼吸を置いて、本当に選挙は通ったけれどもこの自分が掲げたビジョンが日進のまちに必要かどうか、市民の意見を聞いてから進めてはいかがでしょうか。道の駅やスマートインターチェンジのように、マニフェストに載せたからと市長だけが走るのも、市民が置いてきぼりになります。市民参加でともにまちをつくる姿勢が必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、企画部長。 ◎石川企画部長 市長が所信表明の中で、市民の皆様とともに日進市の輝かしい未来をつくり上げていくという強い決意を表明されております。また、ビジョン政策の実現につきましても、市民の皆様の御理解を得ながら、実施できるものは迅速に対応し、調査・研究や詳細な検討が必要な場合など時間を要するものは中長期的な視野を持って推し進めてまいりたいという考えを示されております。 したがいまして、前進ビジョン、前進政策は、全てが性急に進めることなく、政策ごとに適切な手法やスケジュールを十分に検討して、市民の皆様の御理解を得ながら推進していくという考えでございます。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) 今おっしゃったように、市民とともにまちをつくっていく。この姿勢を決して忘れることなく、政策の実現に向けて進めていただきたいと思います。 では、次に、策定作業が進んでいる次年度予算について、この当該ビジョンをどのように入れ込んでいっていらっしゃるのか、お考えをお聞きします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、企画部長。 ◎石川企画部長 次年度予算への反映につきましては、現在、来年度予算に向けた実施計画の作成を進めている段階でございますので、まだ決まっているという段階ではございません。 しかし、実施できるものは迅速に実施する、対応するという考えでございますので、この9月補正におきましては、防犯カメラの増設、ふるさと納税の拡充、さらには、市民ともっと身近に音楽をというものの実現の1つとしても行う、にっしん市民まつり20周年の記念パレードの実施など、こういったものについて補正予算をお願いしているところでございます。 今後も順次取り組みを実現できるように調整、検討して進めてまいります。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) 例えばこの日進のまちでは、音楽のまちという観点でいけば、せっかく小中学生がブラスバンド、吹奏楽で頑張って、全国大会で活躍をしています。そしてまた、その方たちが大人になれば、スイング・オーケストラに所属したり、音楽で生涯学習を地でいっています。 しかし、小中学校の楽器は十分そろえてやれているのか、練習場所にも苦労しています。将来的には響きのよい中ホールもできるとよいと若者たちの声を聞きました。 既にこのまちにあるこうした資源を生かした音楽のまちづくり等を考えられたらいかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、企画部長。 ◎石川企画部長 日進を音楽のまちにという政策につきましても、今回の補正予算では市民パレードの実施を提案させていただいておりますが、これで終わりということではなく、今後も市民の皆様の御意見をお聞きしながら、政策を展開していきたいと考えております。 また、この市民パレードも、既存の本市の資源であります歴史ある市民まつりの20周年記念ということで位置づけて開催するものでございまして、御提案をいただきましたとおり、前進ビジョン、前進政策の推進に当たりましては、本市の有形、無形の既存の資源を最大限に生かしてまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) では、3番目ですが、職員に対しまして、今回、萩野前市長が骨格予算ではなく、通常の予算組みをしていかれました。ということは、4月からもう順調にこの1年間の事業が回るように予算は組まれているわけですけれども、そこに対して、近藤市長は自分のこの政策等について、この実現について、職員にはどのような指示を出しておられるのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、企画部長。 ◎石川企画部長 7つの前進ビジョン、65の前進政策につきましては、どの事業を優先するか、どの事業が重要であるかというものだけではなく、全てが重要な事業として受けとめて、その目的の実現に向けて知恵を絞り、工夫を凝らして、全力で取り組みを進めるようにと市長からは指示を受けております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) これから市政を担っていかれる中で、前市長との差異も、また、自分で変えた方がいいと思うことについては勇気を持って変えていっていただきたいと思います。 それでは、次のくるりんばすの倍増への取り組みについてお聞きします。 このくるりんばすは多くの議員が聞いておりますけれども、何度聞いてもなかなかよくわからない点がございますので、お願いいたします。 1番目です。市長が就任されて3カ月以上がたちました。最も市民がお聞きしたいのは、くるりんばすの早急の倍増への取り組みです。現在、何を目指し、どのように取り組まれているのか、全く見えてきません。再度、御説明をお願いいたします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 くるりんばすの倍増についてですが、これまで以上に移動サービスの充実に取り組むことで、利便性や利用者満足度の向上による倍増を目指すものであります。 まずは利便性や満足度の向上を図るため、現在の課題やニーズなどについて整理を行った上で、路線の部分修正を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) くるりんばす、早急に取り組まれると市民は期待しているわけですが、これはスピード感が必要です。取り組み過程が市民には全く見えないですね。ですから、ぜひこの取り組み過程を市民に見える化することが必要です。 路線の部分修正はいつになるのか、目指す時期を明らかにしていただきたいと思います。先ほどもその質問があったかもしれませんが、再度、そして、この時期を明確にしていただき、市民に見える化については、どのような方法をとられるかお答えください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 くるりんばすの路線の部分修正につきましては、令和3年度以降に速やかに修正運行できるよう、まずは令和2年度中の部分修正案策定を目指して取り組んでまいりたいと考えております。 取り組みの過程としましては、まずは課題の抽出、絞り込みを行った上で、地図上でルート案を策定する作業を行うこととなりますが、実際にバス車両を走行させるなどの実証も行う必要があることから、その結果によっては部分修正案の策定時期に変動があるものと考えております。 また、部分修正案の策定以降も、公共交通会議での計画承認、愛知県警との協議、県への道路使用許可申請、国土交通省への運行許認可申請など、多数の工程を踏む必要がある上、バス停の購入、設置や、路線図の印刷、バス停付近の地権者との交渉など、実務上の準備期間も必要になりますので、現時点で明確なスケジュールをお約束できるものではございませんので、御理解を賜りますようよろしくお願いします。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) 市民にとりましては、例えばホームページか広報だという媒体を使って、どのように今、市の方が動いているかということでも知りたいと思いますので、決定事項ではないにしろ、このように取り組んでいるということについてはぜひ載せていただきたいと思います。 では、次に、2番目の6月議会におきまして、ルート改編計画の前倒しに直ちに取りかかる、アンケートの精査、路線の部分修正の策定に取りかかるとの答弁がありました。その後どのように進めておられるか、これについても改めて具体的に御説明をお願いいたします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 路線の部分修正につきましては、平成29年度から令和2年度までの再編実施計画の認可期間が経過した令和3年度以降に速やかに部分修正による運行が実施できるよう、現在、アンケート調査の精査や課題の抽出を進めております。 また、運行事業者である名鉄バス株式会社に対し、バスの通行が可能であるかどうかなど、部分修正に関する意見聴取なども開始しております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) そのような中で、やはり各地域の市民の皆様に御意見を聞く場を持つべきだと思いますが、この点についてはいかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 そのようなことも含めて、部分修正には当たっていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) では、ぜひその意見を聞く場を持ってという今お答えがありましたので、ぜひ具体的にお願いいたします。 では、4点目です。道の駅の整備についてです。 1番目、令和3年に開駅予定でしたが、萩野前市長が突然2年延期を言われ、開駅は令和5年になりました。この2年間、何をしていかれるお考えでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 以前の議会でもお答えをしておる内容でございますが、これまでの議会において、基本計画においては33年を目指すという記載をされておりましたが、開駅が令和5年になったというのは、決して延期したというわけではございません。昨年度、基本計画をつくっていく中で、関係機関との協議、調整等を進めた結果、現在のスケジュールがこの期間が必要だということになりましたので、2年間の余裕があったということではございません。 今後の流れとしましては、今年度、周辺道路の調査設計や用地関連業務などを進めておりますので、その後には用地の確保、管理運営の検討、整備工事などを行っていく予定であります。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) この道の駅については、行政の方はつくると決めたから、どのような状況でも毎年、少しずつ予算をつけてやっていかざるを得ないということを今おっしゃったと思いますが、このまちを選挙で二分したときの大きな争点となった事案です。この状況の認識が余りにも足りないかと思います。 市長はタウンミーティングなどを開き、皆さんの御意見を再度お聞きになるべきだと思いますが、いかがでしょうか。そしてまた、地元の皆様とも膝詰めでお話しすべきでしょう。予定はございますでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 現在のところ、具体的な予定はございません。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) こういう重要案件こそ、市民の中に入って御意見を聞く姿勢を市長が持っていただきたいと思います。 では、2番目です。市長は初登庁の記者会見で、道の駅については計画案が十分浸透していない課題もあるとの発言をされました。道の駅が計画されていることをいまだ御存じない市民もおられます。浸透させるためにいつどのように対応されていくのか御説明をお願いいたします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 道の駅の情報につきましては、現在、パンフレットにまとめ、市ホームページで公開しているほか、市内各公共施設で配架しているところでございます。また、広報2月号では基本設計等について、広報4月号では重点「道の駅」の選定についてお知らせさせていただけたところですが、今後においても機会あるごとにさまざま工夫して、周知に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) 機会あるごとに広報などでお知らせを言われますが、今、大事なことは、市長がこういった局面で、御自身が市民の皆さんに直接お話を聞く場を重要と捉えておられるならば、足りないのは、まさにお顔を合わせてやる部分ではないでしょうか。ほっとカフェ回りとか、皆様がお集まりになるところをいまだ御意見を聞いたりするように回っておられるということは聞いております。そのことはとてもよいことだと思いますので、ぜひそういう機会にこういったことについてもお聞きになるべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 機会あるごとに皆様に御理解いただけるように、手持ちの資料等も新たにつくりながら、一般の方にわかりやすいような資料を提供してまいりたいと考えております。
    ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) 当局側としてはそういった姿勢をお持ちですが、当の市長についてはいかがでしょうか。もしお答えいただけるならお願いします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市長。 ◎近藤市長 御質問ありがとうございます。 道の駅については、道の駅を今つくるよと、つくっていくんだよということを市民の皆さんにお知らせしたいということとは少し違うのかなと思っていまして、なぜ私どもが道の駅を進めたいのかということを一番大事にして、お話をしていきたいなと。 議員御提案いただきましたように、そういったほっとカフェなどでも、最近も私、いろんな方とお会いする機会が多うございます。そういったところに出かける際には、私も資料を持つなどして、皆さんとより身近に、道の駅ばかりではないですけど、特に道の駅に関してはその必要性、なぜ今、日進市が4年前ほどからこの事業を進めてきたかというようなことも含めて、お話をさせていただきたいなと思っております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) ありがとうございます。 では、その姿勢をお持ちでしたら、積極的にいろんな立場から、ぜひ道の駅をテーマにしてまたお話を、市民の皆様の御意見を聞く場をおつくりいただきたいと思います。 では、次に3番目です。日進の道の駅は愛知県初の都市型道の駅と言われ、他の事例としては東京の八王子市の道の駅があるとの答弁が以前ありました。 早速、そこを訪れました。八王子市の道の駅は12年前にできて、物販が中心です。これについてはいかが感想をお持ちでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 八王子市の道の駅につきましては、都市型道の駅のコンセプトで整備を行ったものであり、地域の農産物の直売場を始め、地域ブランドの創造やイベントの開催など、地域の拠点という点で見れば、本市も同様であると考えております。 では、何が違うかということですが、まず、都市型道の駅という言葉には定義がなくて、あくまで本市が考える都市型道の駅についてお話しするならば、従来から観光地にあるような、観光客の誘導を主にした施設ではなくて、市民の方々がさまざまな目的でお越しいただく、充実した時間を過ごしていただく場所であり、同時に、地域課題の解決につながる施設であり、また、まちのにぎわいや活力を創造し、地域の活性化につなげていくという意味において、日進市の道の駅は大変間口の広い新型のコミュニティー施設であり、新型の市民交流のスペースであり、新型の複合施設であるとも言えると考えております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) 今、各地では、そういった新しい形の道の駅もございますけれども、日進で考えるならば、新型の複合施設とおっしゃるならば、いわゆる道の駅とつかないと補助金が出ないということですが、何も道の駅ではなく、市独自の複合施設でもよいのではないでしょうか。この点についてはいかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 機能としては複合的な施設でございます。しかし、一般的に、世間で道の駅という言葉は大変浸透しております。 したがって、道の駅があるということで、そこに寄っていただけるチャンスは大変高まるものと考えております。また、重点「道の駅」ということによりまして、補助金等の期待も大変できることになります。 名称は道の駅でございますが、機能としては複合的な機能を有すると考えております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) では、4番目に行きますが、道の駅の具体的運営についてです。 東郷町については道の駅を中止されましたが、車で10分圏内にららぽーとが来年の秋にオープン予定で、今工事が進んでいます。 当初のコンサルタントの経営計算に東郷のららぽーとは対象に入っていません。収支分析を見ると、道の駅は営業時間が9時から6時、冬場は5時まで、飲食部門は11時から4時まで、年間利用者数は約78万人とされています。八王子の道の駅は、物販、飲食ともに夜9時までされていました。 車で10分圏内におしゃれなお店、たくさんの飲食ブース、営業時間も遅くまで営業のららぽーとができることで、来客数、収益など計算し直すべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。そしてまた、指定管理者からは、黒字の場合、日進にバックをされるということで、とてもよいのではないかということをお聞きしますが、この収益は何に使えるのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 まず、東郷のららぽーとのオープンの影響ということですが、昨年度行っております収支分析においては、瀬戸大府東海線の交通量を県内の道の駅の利用者と比較して、その相関関係から算定しております。つまり、商圏としては確かにこのエリアにさまざま大型の店舗があるわけでございますが、この算出、収支分析においてはそういったものではなくて、あくまで交通量との対照において調べた結果で算出をしております。したがって、ららぽーとに限らず、周辺大型商業施設の要素は現在算入しておりません。したがって、収支の当面、再計算をする必要は余りないと考えております。 これまでお答えしておりますように、市としては指定管理者制度により民間の専門的な知識、ノウハウ、経営能力を活用することで、安定的な経営をして目的を達成していくことができると考えております。 収益の還元ということでございますが、指定管理の仕様書で定めていくものであり、今後の検討となります。仮に還元があった場合には、道の駅に限らず、日進市の収益としてどう活用するかということは、今後の検討かと考えております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) 調べますと、全国に多々、1,000以上ある道の駅の中でも、やはり閉店をされているところもかなり出てきています。そうした中に、単に車の通行量だけ、瀬戸大府の通行量だけで採算のとれる道の駅建設というのは、私は大変危惧をします。できてしまってから、こんなはずではなかったということがないように、事前にそういった点はきちんとすべきだと思います。 そしてまた、収益をバックされるんだからということですが、建物の維持管理等は市が持つことになりますし、今後の修繕、建てかえのために市に戻してもらう収益があったとするならば、これは、建てかえ、修繕のためにプールせざるを得ないと思います。20年、30年たてば、建てかえの時期が来ます。 また、これを一般財源、何にでも使えるものではないのでしょうか。今のお答えだと、それは入った場合、一般財源で、何にでも充当できるというお答えでしたが、いかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 まず、収益につきましては、現在のところ決定したことではなく、検討を今後していくものだという、今、お答えしたわけですけれども、ただ、一般的に、公共施設というものは、常に老朽化、時々進んでいくものでございます。 したがって、道の駅につきましても、ほかの施設と同様に必要があれば必要な予算を組み、必要な修繕をしていくという考え方かと考えております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) ですから、この収益についても、建てかえのためにプールせざるを得ないので、一般財源として流用は非常に難しいんじゃないかと考えます。 では、5点目です。市長の法人市民税3倍増について、前出の議員の質問と重なる部分があるかもしれませんが、お聞きします。 1番目です。企業誘致等により法人市民税を3倍にすると記載されていますが、具体的にはどのような内容、方法で進めるのか、どういうお考えでしょうか。また、実現に向けての工程はどのようかもあわせてお示しください。なかなかこれについてもすっきりとわかりません。よろしくお願いします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 法人市民税3倍増の具体的な方法ということですが、まず、最初に、この市長ビジョンの3倍増という数値、これは何年間の間に達成するというものではなくて、法人税を大きくふやすことで、市民サービスの向上や社会資本の整備を進めていくという思いであります。 いずれにいたしましても、法人税をふやすことは市内企業の収益が上がるということであり、そのために一番効率的なことは、やはり優良な企業を誘致する、税収をふやすということでございます。そして、そのための、企業が日進市を選ぶ魅力のある工業団地をつくっていくことであると考えております。 企業誘致につきましては、御承知のように、愛知県企業庁が手がける日進市東部地区の企業団地の整備が、早期実現に向け、日進市として最大の努力をしてまいりたいと考えております。 さらに、企業の投資促進も法人市民税の増収には大変有効でありますので、市内企業が事業拡大や生産性向上が図れるよう、再投資を促進する制度の活用や充実といった環境整備も検討してまいりたいと考えております。 法人税3倍という目標は大変なことではありますが、冒頭申し上げましたように、市民サービスの向上、社会資本の整備をしていくために、注力をしてまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) では、この3倍の計算根拠というのは、どのように考えればいいでしょうか。今はもちろんこういうふうにふやして、日進のまちだとそこから税収を上げていくしか、これから税収をふやすのはなかなか道がないということで、大きくふやす思いがこの3倍ということだと言われましたけれども、計算根拠については全く考えていないんでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 先ほど申し上げましたように、3倍増は大きな目標でございます。本市では住民福祉の向上のためにさまざまな事業を行っていかなければいけません。多いにこしたことはないわけでございます。 そのためには安定した財源確保が必要であります。その財源確保のイメージの1つとして、法人市民税収入3倍増という目標を掲げているものでございます。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) では、うちが10億円、お隣のみよし市さんが40億円です。3倍よりは、4倍なんですけれども、こういったところから3倍という数字はお考えになったのではないでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 さまざま、自治体によって税収が違うわけでございますが、みよし市とは行政の性質といいますか、事業所の内容ですとかさまざま異なりますので、一概に比較するということは難しいかなと考えております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) では、市長、もしよかったら答えてください。 3倍という、このことを具体的に出された根拠は何でしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市長。 ◎近藤市長 御質問ありがとうございます。 3倍、前回、6月の議会でもいろいろとお話しくださいましたが、我がまちがこれから将来に向けていろんな、福祉もそうですけれども、お金を要するまちになってきます。皆さん方からさまざま御提案いただいたことも一つ一つ、できればかなえてあげたいなと、そういうまちに成長していきたいなという思いがございます。 この3倍につきましては、私の中では十数億円から20億円ぐらいは、まだまだこの日進市、これから先、法人さんによる税収増、これは見込めるだろうと。決して無理だということではないと思っています。 ただ、数字に関しては、議員にもお願いしたいんですが、これをいついつまでに必ず達成するということではなくて、例えば、私、元気な100歳100人ということも一方で言わせていただいたんですけれども、では、100人の根拠は何だといいますと、特に、今現状は日進市、大体40名ぐらいの100歳以上の方がお住まいだと聞いていますが、この数字を掲げることによって、今、日進市で一緒に働いております職員も、やはりそこに向かって日々の自分たちの仕事を目標設定して頑張っていこうということがございます。 この法人税をふやすということに関しても、先ほど、企画部長から各課を回っているという報告もありましたように、一つ一つ回っていますと、やはり若い子を中心に本当に頑張って、日進に来てくれるかどうかまだわからない企業に営業といいますか、日進市をアピールするというようなことを頑張ってくれています。 何とか今度の市長が言っていることを職員で実現しようと、少しでもそこへ近づいていこうと頑張っている姿を私も見せていただいて、やはりこういったことを市として掲げて、目標にしてやっていくということの、その重要性というものを私も肌で感じております。 ですので、いついつまでに幾らにしないとけしからんという見方ではなくて、今後とも、ぜひとも議員の皆様のさまざまな御提案も含めて、私どもを応援して、また、見守って、時には叱咤いただいてということをお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) ありがとうございます。 では、この3倍という計算式の根拠は、そういう意味ではないけど、掲げて、それを目指していきたいという、いわゆるビジョンですね。というふうに聞こえました。ありがとうございました。 では、次に、3番目の。これに絡んでまいりますので。 企業誘致等に関して、愛知県企業庁の土地の開発を具体的にどのようにお考えかお聞きします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 愛知県企業庁とともに進めております日進市東部企業団地開発は、日進市にとっても大変大きなプロジェクトでございます。 永野議員からの御質問でお答えをさせていただいておりますとおり、既に具体的に愛知県と協議を進め、地権者の方、地域の方の御理解と協力を得るべく進めております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) 永野議員とかぶるところもあったと思いますけど、では、少し視点を変えてお聞きします。 では、たくさんまとめて聞いた方がいいかと思いますので、お願いします。お答えは1点ずつで結構です。 これまでの企業庁との話し合いは、何回程度、どんなメンバーで行われたのか。また、今後、どのようなスケジュールなんでしょうか。 また、次に、この企業庁の地域は、市街化調整区域。また、この区域内は土砂流出防備保安林に指定されています。市街化調整区域内の地区計画だとか保安林解除手続が必要になってきますが、どう対応しているのでしょうか。 次に、総合計画、都市マスタープランにはどのように位置づけられている地域でしょう。また、三本木には自然を残すと、県の方に平成2年、基本方針というので、この記述が残っている。この方針についてはどうなるのでしょうか。また、計画の用地はどのぐらいの広さで、企業庁が開発するにはどのような条件クリアが必要か。 まず改めて、ここまでお聞きします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 まず、メンバーの件ですね。 平成29年度以降、企業庁との協議は17回ほどに及びます。本市産業振興課職員と企業庁工務調整課の職員と、必要に応じてコンサルタント職員や愛知県の関係部局の職員が同席しております。 今後も必要に応じて協議は進めてまいります。 続きまして、市街化調整区域の地区計画及び保安林解除の手続につきましては、県の関係部局と必要に応じて協議しており、今後も継続して実施する予定です。 東部地区は本市の第5次総合計画、都市マスタープランに工業ゾーンとして位置づけております。 また、三本木地区の自然でございますが、こちらも第5次総合計画、都市マスタープランのいずれにも三本木地区周辺の森林活用ゾーンとして位置づけ、研究開発施設等、自然環境と調和した土地利用を図ることとしております。 さらに、本地区については工業ゾーンとして位置づけしており、産業施設等を主体とした土地利用を図る方針としております。 事業区域としては、約19ヘクタールを予定しております。 企業庁が事業化に際して求める要件というのがございます。こちらの方は一度御説明しておりますけど、1点目については地区計画が定められていること、また、定められる見込みがあること、2点目として用地の取得見込みがあること、3点目として廃棄物の埋設、土壌汚染がないことが確認されていること、4点目として採算が確保されること、5点目として企業立地の見通しがあること、6点目として市町村の積極的な協力があることという、以上の6点でございます。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) でも、保安林解除ということは絶対条件になるんですが、今のお答えを聞いていると、保安林解除の理由が非常に弱いのではないかと思います。これで保安林解除ができるのでしょうか。 また、20ヘクタールだと、開発には同意を結構広くとらなければならないと思いますが、19ヘクタールになったのでしょうか。 また、森林率というのがありますが、これはどのくらいか。北側のこの地域の一級保安林の範囲はどのくらいあって、一級地があると保安林解除は難しいのではないかと思いますが、その点はどのようでしょうか。 また、保安林解除は申請から許可が出るまでどのくらいの期間が要るのですか。 また、そもそも、お答えをいろいろ聞いていても、保安林解除の申請は市がやるのか県がやるのかわかりません。この点についてもお答えください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 本市の市街化区域内の工業系の用途地域や低未利用地には適切な工業用地の候補地が存在しない状況下で、上位計画での位置づけ、確保が可能な工業用地の規模、企業ニーズ等の複数の観点から、東部地区における保安林解除の必要性をただいま整理しております。 事業区域が20ヘクタール以上か未満かで同意をとる対象に差異が生じるという認識はございませんが、事業区域内の全地権者の同意を得る必要があると考えております。 同時点で森林率が確定をしておりませんが、事業区域に占める残置森林及び造成森林の面積の割合が35%以上となるよう計画いたします。 事業区域北側の一級保安林は事業区域内の保安林全体の4%程度だと認識しており、極力、残置森林を保全する必要があると考えております。 保安林解除申請は愛知県が行いますが、事前協議等の期間を除いて、申請から解除の予告までの1年間程度かかるかと想定しております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) 今のお答えだと、いろいろ条件には合っていくということですが、では、計画地が、標高差が20メートル以上あるところや、西側は40メートルもあります。そしてまた、調整池も必要になってきます。擁壁をつくったり、工事費用が大変高くなるのではないか。 また、進入口はどこにとれるのでしょうか。 調整池の管理やボーリング調査経費は市が持つのでしょうか。 市が持たなければならない経費はどういったところで、それは想定では幾らになるのでしょう。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 一般的に、高低差が大きい現場の方が、それが小さい現場よりも造成費用が高くなると思われます。 進入口は、市道黒笹三本木線に接続する予定です。 開発完了後の調整池の管理主体は未定ですが、恐らく本市になると思われます。 ボーリング調査に要する費用負担につきましても、現時点では未定であります。 保安林解除の本申請は愛知県が行いますが、関係機関との事前相談を行うための資料につきましては、平成30年度、本市が資料を作成しております。作成に要した経費としましては、直接人件費ベースで約19万円程度となっております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) るる、いろいろと答弁をお聞きしていきますと、企業団地の開発のこの必須条件というのには、やっぱりスマートインターチェンジがないと、それは絶対的な条件だといろいろなお答えの中から思いますが、それはそういうことなのでしょうか。 それとまた、19ヘクタールの中で残置森林とかいろいろ取っていきますと、7ヘクタールくらいになってしまう広さになると思いますが、これで本当に採算はとれるんでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 この6.9ヘクタールかと思いますが、これについて私どもの計算ももちろんしていますし、県との協議もする中で採算がとれると判断をして、それが県と同意といいますか、話がつけばそれで進めていけるものと考えておりますが、現在のところは採算がとれると判断をしております。 また、スマートインターは工業団地と道路事業との、基本的にはそれぞれ別々の事業でございますので、これがなければこれができないということではありませんが、既に実際には道路はもうできるわけでございます。 スマートインターについて、それがあれば当然相乗効果として大変効果的に事業を進められるし、また、ポテンシャルも上がるのは当然かと思います。しかし、セットで物事を動かしているわけではございません。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) 再度確認ですが、では、企業団地の開発のためには、スマートインターチェンジがたとえいろんな諸条件でできなかったとしても、企業団地の開発はできるということに間違いはないですか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 基本的にはそのとおりです。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) では、6点目のスマートインターチェンジについてお聞きします。 ①につきましては、ごとう議員の答弁でわかりましたので省きます。 では、次に、②のスマートインターチェンジ整備について、当局は8月14日付で地区協議会を開催し、実施計画書を策定、この協議会で承認、国土交通省に提出とあります。この文書を議員にも配付されました。そして、そのときのこの地区協議会の会議のメンバーはごとう議員の答弁にもありましたので省きますが、実施計画書の内容はどのようなものでしょうか。また、基本計画とどういうふうに違うのでしょうか。ここについて詳しく御説明をお願いします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 地区協議会の開催についてのお知らせにつきましては、国土交通省より地区協議会開催に関する連絡をいただきましたので、議員の皆様にも御案内をさせていただきました。 地区協議会についてですが、8月19日に国土交通省、愛知県、愛知県警、中日本高速道路株式会社、みよし市、東郷町、日進市商工会、にっしん観光まちづくり協会、日進市によるメンバーで開催し、規約及び計画書について御審議をいただき、御承認をいただいております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) この文書、開催をして、このようなものをそこで決め、承認をいただいて、国土交通省に提出しますとありましたが、この地区協議会を開きますと書いてあるだけで、そこに日程、つまり何月何日の何時からどの部屋でやるということについては一切書かれていいませんでした。 まさに今のお答えを聞いていると、国のスケジュールありきで、地元のまだ皆さんとのいろんな問題も片づいていない中で、なぜ今それを提出しなければいけないかというのが私にはわかりませんので、もう一度、国がどうしても出せ出せと、この時期に出さないといけないと言ってきたのか、また、その会議について傍聴や議事録は、そのとき私たちにお呼びかけはありませんでしたが、傍聴者は傍聴することができたのか、また、議事録については今後開示されるのでしょうか。 それから、基本計画書と違うところを今お答えがありませんでしたが、どの部分が違うのか、お答えください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 まず、なぜ今提出しなければいけないのか。 スマートインターチェンジの連結に関する地区協議会というのは全国一斉にこの時期に、協議が調ったところについては国土交通省がこの時期に会議を開きなさいと指示をします。 ただ、これは日進市がそもそも、連結許可に向けてさまざま協議、申請をしてくる中で進んできたことでございます。それは国土交通省がこのスマートインターをつくっていく上でのプロセスとして、一定の制度として決まっている流れ。それに沿ってこの会議も、地区協議会も開催をさせていただいたところであります。 それから、次に、傍聴ができたかにつきましては、この内容については、このスマートインターをつくっていくに当たり、関係する機関の調整の会議でございまして、その中には用地に関すること、さまざま非公開の部分がたくさんございます。したがって、傍聴はできません。 また、議事録に関して言えば、開示できる部分についてはあろうかと思いますが、全部の開示はできないかと想像します。 なお、基本計画と実施計画は何が違うかというような御質問でございますが、基本計画は日進市がつくった計画で、その内容というのは御承知のように、パブリックコメントもかけ、また、御説明をしております。 その次の実施計画というのは、単に国が定めた様式に、先ほど言いました基本計画の内容を当てはめたものです。ただし、そこには設計的な内容ですとか、非公表の内容、どの場所にかかわるか、例えば用地者の権利とか、利害関係に絡むような内容がございますので、そこは一緒に入っていっております。 そうした違いでございます。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) では、これ、実施計画書ということで、きちんと様式にのっとって出されたわけですので、本市の意思決定として提出されたと判断されますよね。また、これに沿って、では、今後のスケジュールはどのようになっていくのかお答えいただきたいのと、もう一点、このような重要なことを、つまり開催日が載せていなくて、議員にも議長にも御案内があったので、事後にこういったものを提出しましたというのが、本来、議長には報告があってしかるべきだと思いますが、まさにこれは議会軽視ではないかと思いますが、この点についてはいかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、建設経済部担当部長。 ◎伊藤建設経済部担当部長 まず、今後のスケジュールということですが、この後、国が事業化を決定しまして、その後、また、連結許可、高速道路につないでもいいという許可、これが出されます。それを出されましたら、それ以降は具体的な事業を進めていくということになります。 次に、今、議会とか議長にはお伝えしなければいけなかったのではないかという御指摘でございますが、文書をもってお知らせしたという考えでございます。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) 文書で会議の開催はお知らせがありましたが、どういったものが提出されたということについて議会にも報告をお願いします。 では、次に、2項目めの非核平和都市宣言の日進の平和行政のあり方についてです。 ○議長(萩野勝) 白井議員、済みません。質問の前に、市民生活部長から答弁の訂正の申し出がございましたので。 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 申しわけございません。くるりんばすの再質問のときの市民意見についてでございますが、ちょっと補足をさせていただきたいと思います。 平成29年度の再編実施以降、御意見、御要望、アンケート等、さまざまたくさんの御意見、御要望がいただいておりますので、部分修正につきましては、ただいまこの御意見、御要望、アンケートを精査している段階でございますので、公共交通会議に諮る上でこのような意見をもとに進めていきたいと考えておりますし、またその中で必要があれば、市民意見も聴取するということがあるかと存じますので、よろしくお願いします。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) では、平和行政についてです。時間の関係で、一度に一緒にお聞きします。 この非核平和都市宣言、また、平和首長会議所属の首長として、今、つまり戦後生まれの首長さんができているわけですが、今何をなすべきとお考えでしょうか。 また、毎年、広島、長崎の市長への平和メッセージを日進の市長名で8月にお送りしてきましたが、この夏から取りやめになりました。これはどのような理由からか、詳しく御説明をお願いいたします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 戦後74年が過ぎ、戦争体験者の高齢化が進み、戦争を知らない世代がふえ、戦争の記憶も薄れつつあります。これら薄れつつある戦争の記憶を風化させることなく、次世代に語り継いでいくことが恒久平和の道の第一歩であり、非核平和都市宣言のまちの首長として、核兵器の非人道性、平和の大切さを訴え続けていく事業を継続していくことが重要であると考えております。 平和メッセージにつきましては、正式な依頼をいただきましたのが期限直前で、短時間での事務処理だったことや、メッセージ依頼の内容を捉え違え、十分な調整を図ることができなかったため、例年のように平和メッセージを申し伝えることができませんでした。 来年度以降は、広島市、長崎市に宛てた平和メッセージを日進市から直接出していく方向で検討してまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) では、最後に、災害に強い地域づくりにもっと女性の視点をということで、災害は人ごとではありません。ぜひ女性参画について、もっと今より進めるべきです。つまり、きちんとした組織団体をつくるべきだと何度も提案してまいりましたが、この点について少しも実現をいたしませんが、ぜひその点についてどのようにされるかお聞きします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、総務部長。 ◎宇佐美総務部長 現時点において、女性だけの組織であったり、団体の設立を直接するという予定はございませんが、ことしの11月に香久山小学校で予定をしています避難所開設運営訓練において、会員の約半数が女性であります日進防災推進連絡会の参画をいただき、災害に強い地域づくりのために取り組みとして、女性の視点強化に努めていると考えております。 ○議長(萩野勝) 白井議員。 ◆3番(白井えり子) 要望にしておきますけれども、やはり余りにも現場を知らなさ過ぎるというのが私の感想です。阪神・淡路の震災以来、特に実際の避難所等では性被害もありますし、全く状況が今も、20年たっても変わっていないということが報告をされています。 そうした中で、きちんと、やはりまず意見が市に上げられるような組織をつくっていくことが重要かと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上で終わります。 ○議長(萩野勝) これにて白井えり子議員の質問を終わります。 次に、山根みちよ議員の発言を許します。     〔9番 山根みちよ登壇〕 ◆9番(山根みちよ) 本日最後となりました。最後までよろしくお願いいたします。 まず、大きな質問、第1項目めです。新年度予算編成の方針について伺います。 まず、来年度の歳入見込みです。特に法人市民税の推移をどう予測していらっしゃいますか、お願いいたします。 ○議長(萩野勝) ただいまの山根みちよ議員の質問に対する答弁者、総務部長。 ◎宇佐美総務部長 法人市民税は企業の実績に大きく左右され、時期が今まだ早いことや、現在、為替相場などが不透明な状況であることなどからもお答えできる段階ではございませんが、法人税割は本年10月1日以降に開始する事業年度分について税率が引き下げられることから、来年度の法人市民税は今年度より減少するものと考えております。 また、一般財源の歳入見込みについては、現在、来年度当初予算に向けて経常経費調査を実施しており、積算をしている最中でございます。しかし、中期財政計画においては既に、先ほど申しました法人税割の税率変更を見込んでおりますので、現時点で本年3月にお示しした中期財政計画の金額は確保できるものと考えております。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 中期財政計画によると、法人税割の税率の引き下げは9.7%から6.0%になります。平成30年度の決算では法人税は約10億円となりましたが、令和2年度はこれを下回るということです。 一般財源自体は今年度よりふえて、推定額は187億円と今年度より若干ふえており、ほぼ今年度と同様か、それ以上の金額は確保できる見込みであると、こう解釈しますが、それでよろしいでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、総務部長。 ◎宇佐美総務部長 現時点においてはそう考えております。 令和2年度の歳入見込みにつきましては、予算編成が10月以降に始まりますので、現時点で確実なことはお答えできませんが、経済情勢の急激な悪化などがない限り、中期財政計画に示している一般財源総額は確保できるものと考えております。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) それでは、予算編成の方針ですが、どのような理念で臨まれるのかお尋ねいたします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、総務部長。 ◎宇佐美総務部長 予算編成の理念でございますが、限られた財源の中で多様な市民ニーズに対応していくため、予算編成においては、これまで以上に事業の選択と集中が必要であると考えております。 その上で、平成28年度予算編成から採用しております新枠配分方式は、市民ニーズを的確に把握できる各部局からの視点から、必要で優先すべき事業に効率的、効果的に配分し、また、各課でのコスト意識の向上を図ることを目指しており、来年度予算編成においても同様の方式を採用することとしております。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 近藤市長にとっては初の予算組みになります。市民が大変注目していると思います。今、御答弁で、萩野市長と同じ新枠配分方式で組まれるということ。昨年は扶助費などの社会保障の伸びが大きく、第9次実施計画に掲げる重要事業の財源を確保するため、特定基金や市債を活用しております。新年度も同様に、特定基金や市債を活用していくんでしょうか。
    ○議長(萩野勝) 答弁者、総務部長。 ◎宇佐美総務部長 まず、特定基金につきましては、その目的に沿ったものであるかを慎重に検討し、必要な事業に活用をしていきます。 また、市債につきましても、中期財政計画に掲げる起債残高の目標に注意しながら、世代間の公平な負担を踏まえて、計画的、効果的な活用を考えてまいります。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) それでは、新年度予算編成の中に、選挙時の前進ビジョン、市長の思いは、何項目着手されるのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、総務部長。 ◎宇佐美総務部長 新年度予算に反映できる施策数につきましては、現在、実施計画を作成しているところであり、お答えできる段階ではございませんが、先ほど、白井議員の質問でも答弁いたしましたが、今回提案いたしました補正予算においては、ふるさと納税や防犯カメラに関する予算を計上しております。 また、市長のビジョンの中には予算を必要としないものもありますので、実施できるものについては、適宜着手していく予定でございます。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 予算を必要としないものは適宜着手していくというふうにおっしゃいました。 それでは、7つの前進ビジョンと65の前進ビジョンのうち、予算を必要としていないが、すぐにできるものとしている項目を教えてください。 一方、予算がかかるものについての施策ですが、ことし同様、約11億円の投資的予算はある中で、市長のビジョンを具体化するため、何を一番に着手していくのかお答えください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、企画部長。 ◎石川企画部長 7つの前進ビジョンと65の前進施策のうち、予算措置を必要としないで着手できるものといたしましては、例えば、先ほども申し上げておりますが、「市内、庁内全てを歩きます。市役所の全ての課で短期の課長となります」というような政策につきましては、既に市長が全ての課や施設に足を運んでおります。 また、「ほっとカフェ等、地域の集いの場に積極的に顔を出し市民の皆さまと会話します」という施設につきましても、市長が可能な限りほっとカフェやつどいの場にお伺いして、市民の皆様の声に耳を傾けております。 さらに、内部的な事業でございますが、「旅行規程の見直しで、職員・議員の研修・出張時の移動時間・負担縮減を」という政策につきましても、既に旅費計算における運用基準を改正し、航空賃の支給基準を変更しております。 このほか、「お困り事即解決『すぐやる課』経験豊かな再任用職員らと俊敏な対応組織実現」や、「まちづくり専門部署を創設します」というような組織に係る政策につきましては、その目的の達成をするためにどのような組織が必要か、新年度に向けて既に検討を始めているところでございます。 次に、予算措置が必要な項目でございますが、これは何が一番ということではなくて、いずれのビジョン、政策も重要と認識しております。できるものは迅速に対応するという考えでございまして、先ほども答弁しておりますが、この9月議会では、防犯カメラ、ふるさと納税、あるいは市民パレードなどについて、補正予算を提案させていただいております。 新年度の当初予算編成に向けましても、各ビジョン、政策の目的の実現に向けて、引き続き検討、調整を進めてまいります。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) いずれのビジョン、政策も重要であると。つまり、7つの前進ビジョンと65の前進政策は全てやっていくんだというふうに捉えました。 そこでお尋ねいたします。 本日の質問でも多々出ましたように、道の駅用地買収、また、スマートインター、企業団地と、大きなプロジェクトを3つも抱えている上に、さらに幼児教育無償化の影響で、2億8,000万円もの負担が見込まれる、こういう財政状況の中でこの前進ビジョンがあるわけです。 歳出の優先順位をどのように考えるかということで、既存事業の大幅な見直しや廃止がなければ、とても11億円の範囲でやれないのではないかと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、総務部長。 ◎宇佐美総務部長 市の一般財源が限られる中で、国の施策による社会保障費の上昇は避けられませんが、経常的な費用については、経常経費調査を通じて適正な予算額となるよう精査に努めてまいります。 歳出の優先順位とのことですが、必要性、緊急性、有効性など、総合的に判断してまいりたいと考えております。 また、既存事業の大幅な見直しや廃止につきましては、第2次経営改革プランや事務事業評価といったツールを活用し、常に効率的、効果的な事業となるよう取り組んでおります。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 必要性、緊急性、有効性など総合的に判断とおっしゃいました。私もまさにそのとおりだと考えます。 私は選挙時の市長の思いの中、パワーナンバーは特に重要な政策だというふうに位置づけております。だからこそ、補正で防犯カメラの予算もつけられたし、法人市民税3倍のための企業団地の準備もされている。ゆえに、同列に並んでいるパワーナンバーの高校生医療費ゼロという政策は大変重いのではないでしょうか。 先日、東海市が24歳以下の大学生らが入院した際の医療費を無料にすると発表し、大きなニュースになりました。これはやはり人気のある施策なんだなということを私も実感しました。市長のパワーナンバーである高校生医療費ゼロについて、私は選挙時の市民との約束という意味で、優先順位は非常に高いと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、企画部長。 ◎石川企画部長 繰り返しになりますが、前進ビジョン、前進政策は、全てが重要と考えております。全ての項目の目的実現に向けて、全力を尽くしてまいります。 高校生までの医療費の無料化拡大につきましても、重要な政策の1つでございます。しかし、将来にわたって財政負担が伴う政策でございますので、今後の財政状況、それから医療保険制度の課題、国、県、他市町の動向などを踏まえながら、十分に検討をしてまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 全ての項目の目的実現に向けて全力を尽くすと、こういうふうに答弁されました。行政の姿勢として大変評価いたします。ぜひ実施してください。 今回、選挙時の約束を無理にやらなくてもいいという、そういう風潮には、私は大変危険なものがあるというふうに考えます。やはり市長選挙をするときの約束は本当に市民との約束であり、行政はそれを実施する、そういう機関であるというふうに思っております。できる限りのビジョンを新年度予算に組み入れるべきだと主張して、次の質問に行きたいと思います。 次は、大項目の学力テストについて伺います。 学力向上を議論のテーマにしますと、人間性教育が重要だなどの御指摘がありますが、今回はあくまでも日進の現在の小中学校での科目学習の時間で最大の成果を上げるようにするにはどうするべきかという提案ですので、そこのところは共通認識としてお聞きいただきたいと思います。学力至上主義のもとに質問するわけではありません。 ことしの全国学力テストは、小学6年生と中学3年生、全国で合わせて200万人余りが参加し、7月31日、結果が公表されました。特に今回の中学3年生は小学生のときに英語が導入された最初の世代で、この期間の英語教育の成果が問われたテストでもありました。英語は読む、聞く、書くのほか、話す力も問われました。 愛知県は47都道府県のうち34位、岐阜県は17位、三重県は19位という結果でした。 それでは、本市の状況はいかがだったのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、教育部長。 ◎市川教育部長 全国学力・学習状況調査の学習面から見た本市の結果についてでございますが、小学6年生の調査対象教科は国語と算数の2教科で、算数は全国、愛知県よりも平均正答率が高い結果となりました。一方、国語は愛知県の結果よりも平均正答率は高いものの、全国の結果より若干下回っております。 中学3年生の調査対象教科は国語、数学、英語の3教科で、全ての科目において全国、愛知県よりも平均正答率が高い結果となっております。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) それでは、分析の結果、本市の課題は何でしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、教育部長。 ◎市川教育部長 小学校におきましては、国語では、学年別漢字配当表に示されている漢字を文の中で正しく使うこと、算数では、グラフから読み取ることができる内容を適切に判断することについて課題が見られます。 中学校におきましては、国語では、今までに習得した事柄を場面に応じて活用すること、数学では、グラフから式を求めること、英語では、話すことなどに課題が見られます。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) では、この結果を授業にどう活用していかれるのか教えてください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、教育部長。 ◎市川教育部長 この調査結果により、小学生も中学生もそれぞれに課題がわかりました。教科ごとに分析、研究を行い、よりよい教育活動につなげていくよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 今までの1から3の質問の中で、具体的にお聞きいたします。 特に小学生で注目されるのが、全国平均より下回った国語の教科が中学では全国平均以上になっていると。小学校でのおくれというか、そういったものを中学校で挽回するという傾向がこれまでにもあったのか、ことし独自の傾向なのか、お聞かせください。また、中学生で成績が伸びている理由はどこにあるのか教えてください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、教育部長。 ◎市川教育部長 過去3年間の結果につきましては、どの教科とも全国平均よりも高い結果となっていましたので、中学校で挽回するといったことではございません。 今回の結果で小学校の国語で全国平均を若干下回り、中学校で上回ったことだけで中学校で成績が伸びているという理由にはなりませんが、毎年、全国学力・学習状況調査の結果を受けて、教育委員会と各学校で分析を行い、見つかった課題に対しまして克服できるよう、各学校で対応をしているところでございます。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 結果をよりよい教育活動につなげていくとおっしゃいました。具体的な取り組みなど、検討していらっしゃることはありますでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、教育部長。 ◎市川教育部長 具体的な取り組みにつきましては決まっておりませんが、今後、結果をしっかりと分析し、各学校において課題に対応していくこととなります。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 本来ならば、その対応の仕方を知りたかったのですが、例えば、中学校教師と小学校教師の間で教え方のノウハウを共有するとか、受け持つクラスの平均点が高い先生による教授方法の研修とか、習熟度別の授業を一部取り入れるとか、いろいろあると思います。 今後どのように対応されたのかをまた別の機会に報告をお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、英語教育の現状をお聞きいたします。 中学生の英語力は全国平均を上回るものの、話すことに課題があるとおっしゃいました。克服するために何か考えておられるのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、教育部長。 ◎市川教育部長 現在、委託契約により配置しているネーティブのALT講師を活用し、話すことの課題が克服できるような授業を行ったり、ふだんの授業でも話すことに意識を置いて行っていくことを考えております。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) きのう、渡邊議員からも御指摘のあったALT講師の増員、ぜひとも、私もこれを実施していただきたいと強く要望します。2020年全面実施の新学習指導要領に向けて、本市の英語教育に力を入れていただくこと、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 それでは、教育長に伺いたいと思います。 学力向上についての基本的な考え方、スタンスについて伺います。 わかりやすいところで言えば、国語など特定の科目に特化して向上を図るとか、英語の中でも会話力など、その部分に重点的に力を入れるなど、根本的な、基本的なスタンスがあると思います。 日進市は子どもの学力に対してどのような方針を持っているのか、日進市としての公立学校における学力向上についての基本的な考え方、スタンスをお聞かせください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、教育長。 ◎久保田教育長 学力向上の基本的な考え方とはという御質問ですが、ここでいう学力とは、国が言っている生きる力の3要素、豊かな人間性、それから確かな学力、それから健康・体力のうちの1つであると考えております。 そして、その育成・向上には、基礎、基本の知識、技能の習得がまず第一であって、さらに、その知識を単なる習得だけで終わらせることでなくて、より利活用していくために、思考力、判断力、表現力の育成が重要になってくると考えております。 全国学力・学習状況調査で浮き彫りになりました各校の教育課題については、各校が工夫して取り組んでいる教育課程の中でそれぞれに反映をし、今後の教育活動に生かしていくことが肝要と考えております。 また、児童・生徒の学習課題の把握は、各校の日々の教育活動の中でさまざまな手段を使ってなされており、全国学力・学習状況調査によって測定できるのは学力の特定の一部分であることや、学校における教育活動の一側面であり、現時点での児童・生徒の習得度合いを確認し、今後の指導に生かす1つの客観的な資料と捉えるように、国や県もその辺も言っております。 ゆえに、教育委員会としましては、各校が日々さまざまな方法で把握をしている児童・生徒の学習課題の解決に向けた取り組みを、それを尊重していきたいと。そして、必要としている支援について、限られた財政の中ではありますが、効果的に対応してくことが、市教育委員会としての基本的な学力向上につなげていく姿勢と考えております。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) ありがとうございます。 もちろん、学力テストは1つの客観的な資料だと思いますが、現在、それ以外に子どもたちの習得度合いを確認する機会がないものですから、今回、お聞きしました。全ての子どもたちに十分な学びで学問への興味を持たせたいというのは、全市民の願いであることを御理解いただきたいと思います。 それでは、質問の4に移ります。 県はホームページで県の結果を公表しているんですけれども、本市ではどの程度、オープンにしていきますか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、教育部長。 ◎市川教育部長 調査結果につきましては、小中学校の全保護者に対しまして、市と学校の分析結果を書面でお知らせする予定でございます。また、市のホームページにおいても、市の分析結果を公表していく予定としております。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 現状では、平成30年度の結果分析のみ公表されております。各自治体では点数を公表していません。どういう教育が行われているのか、どういう教育を進めていってほしいか市民が判断するために、その前提として、市で行われている教育行政の内容について可能な限り情報公開を行うべきと考えております。ぜひ力を入れていってほしいと思いますが、市のお考えを聞かせてください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、教育部長。 ◎市川教育部長 全国学力・学習状況調査の点数の公表につきましては、過度な競争や序列化につながるものと認識しており、公表することは考えておりません。 現状の分析結果を公表することで、情報公開の役割を十分果たしているものと認識しておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) それでは、くるりんばすの質問に移りたいと思います。 今回、この9月議会、くるりんばす、私を含め、多くの議員が質問しております。とにかく、市長のビジョンにも倍増計画がありますので、大変多くの市民がこの一部ルートの修正を望んでいるという、そういう思いを担当課はしっかり受けとめて、答弁をお願いしたいと思います。 重複する質問もございますけれども、市民のあふれる思いをぜひ受けとめていただきたいと思って、通告どおりにいたします。ぜひよろしくお願いいたします。 まず最初に、6月議会の答弁で、路線の部分修正案に取りかかると明言されたわけです。路線の部分修正とは、具体的にどこの路線でどのように修正するのかお答えください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 路線の部分修正につきましては、御要望の多い公共施設へのアクセスのさらなる向上などを中心に検討を進めますが、どの路線でどのように修正を行うかにつきましては、地域公共交通会議での協議により決定されるため、現時点でお答えすることはできません。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 公共施設へのアクセスのさらなる向上というふうにおっしゃっていまして、ルート変更の目的を公共機関に行くことができるというものを優先順位第1位にするならば、今まで皆さんからの声で出ていた以下4点を、私、申し上げますので、少しお聞きください。 まず、梅森線あるいは岩崎線で、岩崎台・香久山福祉会館に行けること。これが本当に皆さんの思いです。 次に、五色園線で総合公園に乗り入れる。 3つ目、循環線にスポーツセンター前バス停を新たにつくる。 4点目、赤池線で市民会館に乗り入れる。 以上の4つはまず優先されるべき事項だと考えております。 地域公共交通会議でこういった協議事項を諮られるということですが、事務局である日進市生活安全課がこの案を作成するというふうに思っております。ですから、公共施設へのアクセスの向上のこの改善点をどのように取り計らわれるのか、お尋ねいたします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 くるりんばすの部分修正につきましては、御質問にもあります福祉会館や市民会館への乗り入れなど、これまで御要望の多かった部分も選択肢の1つとして検討を始めております。 しかし、部分修正には、バス停設置に係る施設との調整を始め、市役所での乗り継ぎ時間についても考慮する必要があるため、実現の可否については検討と実証を慎重に積み重ねていく必要があると考えております。 これらの課題が解消が解消され、実現性が確認された後に、部分修正案として公共交通会議に諮ってまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) それでは、私が先ほど挙げた点以外で、公共施設へのアクセスについて市が考えている修正箇所があるならば、それはどこでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 先ほど提案されました御意見、御要望も把握しておりますが、現在、アンケートや御要望を集約している段階ですので、個別に修正箇所が決定している事項はございません。 今後、くるりんばすに対する意見の精査を進める中で、その他の修正が必要な箇所についても洗い出しを行い、検討を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) それでは、公共機関へのアクセスの次に重要なポイントと考える、それを教えてください。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 次に重要とするポイントは現在のところ考えておりませんが、まずは部分修正は、公共施設へのアクセスのさらなる向上を基本とし、これまでにいただいた御意見や御要望の精査を行いつつ、運行の実現性の可否などの確認を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) その部分修正はいつから実施されるんでしょうか。さんざん朝から出ておりますけど、済みません、お願いいたします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 くるりんばす路線の部分修正につきましては、平成29年度から令和2年度までの再編実施計画の認可期間が経過した令和3年度以降に、速やかに部分修正による運行が実施できるよう、取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 多くの市民は市長選挙のときに、くるりんばす倍増計画を出されたときに、必ず来年度からは部分修正が行われるのではないかと大変期待していたのに、今回の議会で令和3年度以降ということが明らかになって、大変がっかりされているのではないかなというふうに思います。スピーディーに取り組まれる防犯カメラと比べて、余りにもスピードが遅いなというのを実感しております。 そして、令和3年度以降に実施となると、令和2年度中には修正案ができていなくてはならない。つまり、来年度中に修正案ができると認識してよいということだと思いますが、それでよろしいか、もう一回、確約をお願いいたします。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 路線の部分修正案の策定に当たっては、課題の抽出、絞り込みを行った上で、まずは地図上でルート案を策定する作業を行いますが、実現不可能な修正案を公共交通会議に提示することのないよう、実際にバス車両を走行させるなどの実証も事前に行う必要がございます。 実証の結果、走行が困難な事象が発見されたり、慢性的な渋滞の発生によりダイヤ編成が困難と判断される可能性もございますので、令和2年度中の修正案策定を目指してまいりますが、確約できるものではございませんので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) それでは、確約できるものではありませんとおっしゃいましたけれども、工程を示していただきたいのと、皆さんが一部修正の次に願っているのは往復コースの復活や料金の見直しだというふうに私は理解しておりますが、こういった課題は次の局面で議論されるんでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 部分修正につきましては、令和3年度以降、早期に実現できるよう取り組んでまいりますが、部分修正であっても、公共交通会議での承認、愛知県警との協議、県への道路使用許可申請、国土交通省への運行許認可申請など、多数の行程を踏む必要がある上、バス停の購入、設置や、路線図の印刷、バス停付近の地権者との交渉など、実務上の準備期間も必要となりますので、運行開始時期についても令和3年度実施を目指しますが、確約できるものではございませんので、御理解いただきますようお願いします。 双方向などを含むコースの変更につきましては、路線の部分修正後、全線再編の際に地域の皆様の御意見を丁寧に伺いながら、進めてまいりたいと考えております。 また、運賃につきましては、受益者負担の原則のもと、将来にわたってくるりんばす路線を維持していくことも考慮し、地域公共交通会議にも諮って決定しておりますので、現時点でくるりんばすの料金の見直しを行うことは考えておりません。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) それでは、令和3年の一部見直しに関して、補助金はどうなるんでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 再編実施計画に該当するような大規模な再編ではございませんので、部分修正については、補助金の交付対象となるものではございません。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) では、この補助金の一部見直しに関しての予算は、市のお金でやっていくということですね。 それでは、6月議会で、新たな移動サービスの導入も視野に、先進事例を研究するというふうに答弁されました。現在の状況はどうでしょうか。他市町の事例はどのようでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 まずは路線の部分修正から取り組む予定でございますが、新たな移動サービスにつきましても、市内公共交通全体を見直す上で必要となる可能性がありますので、あわせて研究を進めてまいりたいと考えております。 なお、他市町の事例としましては、近隣では豊明市、長久手市、瀬戸市で、デマンド型の交通の実証実験が行われております。 この3市につきましては、担当課が既にヒアリングや現地見学を行っておりますが、他の市町でもさまざまな取り組みが行われておりますので、引き続き情報収集を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 豊明市、長久手市、瀬戸市のデマンド型の実証実験について詳しくお尋ねします。 各市の特徴はどうだったのか。日進市においてはどこの例が一番参考になったのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 概要を順に御説明いたしますと、豊明市は、交通空白地帯の解消を目的に、デマンドバス方式の移動サービスを実証実験として実施しております。サービスを利用することができるのは、実験対象地域にお住まいの会員条件を満たす住民で、電話で乗車予約をすると、あらかじめ決められた乗降地点まで乗り合いで移送してもらえ、運行費用の一部を地元の薬局や病院が負担し、その店舗などの前にバス停を設置するという仕組みをとっているとのことです。 続きまして、長久手市では、高齢者などの移動支援を目的に、乗り合いタクシー方式の移動サービスの実証実験が行われました。サービスを利用することができるのは、65歳以上もしくは障害のある方で、パソコンや電話で予約すると、乗り合いで目的地まで移送してもらえる仕組みとなっております。 最後に、瀬戸市では、団地の再生と交通空白地帯の解消を目的に、住民相互扶助形式の乗り合いバスを運行しております。事前の登録さえすれば、誰でも乗車することが可能ですが、運行区域は菱野団地内となっており、定期的な団地内の外周道路などを走行しているバスに手を挙げて乗車するとのことです。運行経路の設定や運転手など、全て住民が行っている点に特徴がございます。 いずれの市も本市とコミュニティーバスを始めとする公共交通体系が異なりますし、地域性も異なりますので、現時点では方式の1つとして参考とはしますが、本市へそのままの仕組みで導入することは難しいと考えております。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 引き続き情報収集を進めるとありますが、いつごろまで情報収集を進めて、日進市において新たな移動サービスを実施するのはおよそいつごろになるのでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 まずは路線の部分修正を実施し、その後、全線再編に向けた検討を進める際に、新たな移動サービスの導入などについても、進捗に合わせて検討してまいりたいと考えております。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) それでは、先ほども出ましたけれども、来年度の地域公共交通の予算の状況はいかがでしょうか。
    ○議長(萩野勝) 答弁者、市民生活部長。 ◎牧市民生活部長 現在、来年度の予算編成に向け、検討、調整を行っている段階でありますので、現時点でお示しすることはできないものと考えます。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 計画では、バス2台を購入予定だというふうに公表されております。引き続き12月議会でも、また続きをしていきますので、なるべくスピーディーにくるりんばすの課題をやっていただきたいということを切にお願いして、質問を終わります。 それでは、最後の養育費について質問をいたします。 これはひとり親家庭、離婚後の養育費未払いの状況と、その対策を問うものであります。最近、子どもの貧困ということが語られておりますけれども、きょうもたくさんの質問が出ました。私は今回、この養育費の切り口で質問いたします。 まず、養育費とは何かという定義なんですけれども、未成熟の子どもが社会自立をするまでに必要とされる費用のことというふうに書かれております。そして、子どもを養育しない親が支払うものであり、最も大事な論点は、あくまでも子どもの権利であるという、この点です。幾ら親の間で養育費を請求しないという約束を公正証書等なしでしても、子どもが養育費を求める権利は失われることはありません。 こうした認識をもとに質問に入ります。 まず、日進市におけるひとり親世帯の数と、実際に養育費を受けている世帯の割合は把握されておられますでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、こども福祉部長。 ◎伊東こども福祉部長 本市のひとり親世帯数は全てを把握しているわけではありませんので、日進市遺児手当受給者世帯で申し上げますと、平成29年度が530世帯、平成30年度は512世帯、本年8月の手当受給者世帯が539世帯と、ここ数年、大きな変化はございません。 また、実際に養育費を受けている方につきましては、市が把握する毎年養育費の申告が必要なひとり親医療受給者の世帯で申し上げますと、平成29年度が437世帯のうち119世帯、平成30年度が431世帯のうち120世帯で、その割合は約27%となっております。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 今、御報告があったように、養育費を受けている世帯はたった27%という、そういう現実です。なぜ養育費の取り決めがあるのにもかかわらず、実際に受け取ることができず、生活困窮者に陥らねばならないのか。養育費の不払いが横行する理不尽の中で、お母さんたちは子どもとの時間を削って働き、子どもに持ち物や食べ物、進学先にだって我慢を強いられねばならない。余りにも無慈悲ではないかと思います。 こういった養育費途絶、なくなってしまうこと、対策として、国は5月の通常国会で改正民事執行法を成立させました。新たに改正された「第三者からの情報取得手続」の施行は来年の見込みですが、具体的には、これまで強制執行手続で相手の銀行口座などを差し押さえる場合、支払いを求める側が弁護士などを通じて相手の口座を特定する必要がありましたが、改正案では裁判所を通じて口座や勤務先の情報を入手できるようになり、不払いに悩むひとり親が強制執行を申し立てやすくなりました。 しかし、裁判所の申し立て手続や弁護士への依頼など、心理的、金銭的なハードルを乗り越えるのは並大抵のことではありません。 ドイツやスウェーデンでは、養育費の未払いがあった場合、公費で補填し、行政機関や裁判所が強制的に徴収する仕組みがあります。 海外のみならず、日本でも兵庫県明石市が昨年11月から、行政が中心となって養育費を確保する方法を模索し、保証会社を使った未払いの養育費を立てかえる実証実験を開始しました。 保証会社に支払う保証料を市が1世帯当たり5万円を上限に負担し、離婚相手が養育費を支払わなかった場合は、保証会社が最長1年間、養育費相当額を肩がわりすると同時に、督促や将来養育費確保、つまり給与差し押さえのための法的関連費も担うといった内容です。 つまり保証会社が離婚相手から不払い分を回収するわけですが、明石市の場合、市内のひとり親家庭2,500世帯のうち、開始から半年で8世帯が利用。うち1世帯が夫側から回収し、3世帯が立てかえ払いを受けているということです。 この実証実験、2021年度末まで続き、効果を検証した上で本格導入を検討するとのことでした。 この明石市の取り組みについてはどのように思われますでしょうか。 ○議長(萩野勝) 答弁者、こども福祉部長。 ◎伊東こども福祉部長 養育費は、個人と個人の取り決めであり、市が介入して養育費の回収にかかわることは、原則、難しいと考えております。 しかし、養育費の取り決めをせずに離婚されたり、養育費の約束をしたが、実際に支払われていないといったお話も多く伺います。 親の離婚に子どもが受ける経済的不利益を軽減するため、行政としてでき得る支援を行うことは、子どもの貧困対策としても必要な施策であると考えております。 ○議長(萩野勝) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 愛知県でも名古屋市、豊田市の担当者にアプローチしているということです。 我が国では養育費の不払いに罰則規定はありません。夫が転職や転居をすれば、また、裁判所からの履行勧告を無視してしまえば、それまでです。生活には困窮しているけど、離婚した相手と連絡をとりたくない、居場所を知られたくない等で諦める方も多いのが実情です。ぜひ、養育費は払わなくてはならないものという社会的意識を共有するためにも、行政として一歩踏み出していただきたいと思います。 最後に、この問題に対して行政の前向きな御答弁を求めて、終わらせていただきます。 ○議長(萩野勝) 答弁者、こども福祉部長。 ◎伊東こども福祉部長 養育費は、子どもが経済的、社会的に自立するまでに要する必要な経費です。その社会的意識を共有できるように、事前の養育費に関する取り決めが重要であります。 そこで、子育て支援課で行う母子・父子自立支援員による窓口での事前養育費相談や、愛知県の母子家庭等就業支援センターの養育費電話相談、面接相談等を積極的に活用されることを、さまざまな機会を通じて市民の皆様に周知してまいりたいと思っております。 ◆9番(山根みちよ) 以上です。ありがとうございました。 ○議長(萩野勝) これにて山根みちよ議員の質問を終わります。----------------------------------- ○議長(萩野勝) 以上で本日予定された質問者は全部終わりました。よって、本日の日程は全部終了しました。 あす9月6日は午前9時30分から本会議を開きます。 本日はこれにて散会します。     午後3時07分 散会...